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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 2.12

自我、言い換えればエゴは、なかなか厄介で手強い存在です。自分が誰であるか、を意識しなければ、この社会で生きていけません。年齢を重ねるとともに状況は変化します。子供であった自分が、職業を持ち、妻や夫になります。父や母、やがて祖父や祖母になる人もいます。結婚しない人生を選んだとしても、自分の立ち位置を意識する必要に迫られます。社会保険や納税等で、自分という人間を定義付けられるからです。

 

エゴが本当の自分ではないと理解していても、そのことを生きることは難しい。ウィルバーもそのことで悩んでいたようです。そんなウィルバーの文章を見てみます。

 

〜以下抜粋。

 

わたしは、自分の本当のアイデンティティ、「スピリット」との合一を感じることができない。なぜなら、今わたしが行っている活動によって、その意識が曇らされ、障碍となっているからである。その活動とは、さまざまな名前で呼ばれているが、わたしの個人的なエゴないし自己に収縮し、それに焦点を当てる活動である。

 

わたしの意識はオープンではなく、リラックスしておらず、神に焦点を当てていない。それは閉ざされ、収縮し、自己中心的なものになっている。わたしがエゴに収縮し、それ以外のものを排除するがゆえに、わたしは、それに先立つアイデンティティ、「すべて」との自己同一化を発見することができない。

 

「自然人」としてのぼくは、こうして「スピリット」からの阻害と分離に落ち込み、世界からも切り離されてしまう。その世界は、まったくわたしの外側にあるように見え、わたしという存在に対して敵対的であるように見える。

 

わたし個人の存在は、「すべて」と一ではなく、永遠の「スピリット」と一ではない。むしろこの死すべき肉体のなかに完全に閉じ込められ、蓋をされたように感じるのだ。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『グレース&グリット』より。

 

自分をありのままに見つめた率直な文章です。どんな人間であっても、こうしてエゴと向き合い、悩むということですね。

 

人間は孤独を感じる生き物です。おそらく孤独を感じたことがない、と宣言できる人はいないでしょう。

 

その孤独の根底にあるもの。それは「スピリット」と同一化できず、分離しているという感覚ではないでしょうか? エゴは生きていくのに必要です。しかしそのエゴがあるからこそ、自他の区別が発生します。そして孤独を感じます。

 

何か大切で大きなものから、自分が切り離されていると感じる。それこそが孤独の正体ではないでしょうか。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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