明日から春休みします
寒さがぶり返してきましたね。今朝起きたら六甲おろしが吹き荒れていました。寒気に入った証拠です。
寒いと言っても、さすがに厚手のジャケットではなく薄手のもので外出しました。帰り道はちょうどいいくらいでしたが、家を出た時はちょっと寒いと感じました。東京あたりはかなり冷え込んでいたようですね。
そんな寒気が入ってきても、春を感じさせる花が満開でした。関西ではまだ神戸だけが桜の開花宣言が出ていませんが、散歩しながら眺めているとちらほら咲いているのがわかります。今日か明日には開花宣言が出るでしょう。
近所の私立女子中高は、中学校が卒業式でした。そして大きな荷物を抱えた女子高生も歩いていましたから、明日から春休みかな?
ということでこのブログも、明日から春休みに入らせていただきます。と言っても、原稿の推敲に専念するためです。予定どおりに進捗すれば、30日の夕方には復活する予定です。もしもっと作業が進めば、もう少し早めに復帰できるかもしれません。
TwitterやInstagram経由でFacebookには登場すると思いますが、とりあえずブログはお休みさせていただきます。
さて、昨晩読了した本です。
『グラスホッパー』伊坂幸太郎 著という本です。
私が初めて読んだ伊坂さんの作品は『マリアビートル』という小説でした。東京から仙台に向かう列車のなかで、愉快な殺し屋たちが大騒ぎする物語でした。クスッと笑いながらもちょっぴり怖い作品でした。伊坂さんの大ファンになるきっかけになった物語です。
『マリアビートル』は続編でして、その最初の作品がこの『グラスホッパー』です。ずっと気になっていましたが、やっと読むことができました。伊坂さんの作品のなかで、私にとってはトップ3に入る作品になりました。それほど面白かったです。
主人公の鈴木は、交通事故で殺された妻の復讐を決意しています。それは事故というよりは、殺されたという言葉がふさわしい死に方でした。鈴木が転職したのは、その車を運転していた寺原という人間が経営している会社です。
ところがその寺原が誰かに殺されます。「押し屋」というプロの殺し屋に背中を押されて車にはねられて死にます。復讐相手を失った鈴木ですが、その事件に巻き込まれていく、という話です。相変わらず大笑いしながら、ちょっと怖くなる物語でした。
押し屋の槿(あさがお)。自殺専門の鯨。刺殺専門の蝉。そして毒殺専門のスズメバチという男女カップルの殺し屋。
こうした愉快な殺し屋に翻弄される鈴木の運命を描いた物語です。もちろん殺し方は、愉快ではありませんけれどね。
鈴木、そして槿とスズメバチは『マリアビートル』にも登場しました。彼らの背景がわかって楽しかったです。そして悔しかったのが、ラスト近くのストーリーを読めなかったこと。押し屋に家族がいるのですが、その正体が予想外で驚きました。してやられました〜〜!
直木賞候補になった作品なのは納得です。続編の『マリアビートル』よりも完成度の高い作品だと感じました。どうやら昨年には、この『グラスホッパー』が映画として公開されているようです。どのような映画になっているのか楽しみなので、ぜひ観るつもりです。
それにしても殺し屋や拷問屋を書かせたら、伊坂さんの右に出る人はいないでしょう。シリアスだけれども笑えるのがいいです。とても楽しめる物語でした。
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