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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 6.2

瞑想には様々な方法があります。そうした数ある瞑想のなかで、私が最も強烈だと感じるものにトンレンという手法があります。チベット仏教に伝わる瞑想法なのですが、かなりインパクトがあります。

 

瞑想しながら、自分の周囲の人の苦しみをタールのような黒い塊でイメージして、それを吸い込むのです。そしてそのタールを心臓まで持ってきて、自分の苦しみとして受け入れます。そして息を吐き出すとき、それが癒しの光となるようにイメージする瞑想です。それを人から街、国、地球、宇宙まで、タールを受け取る対象を広げていきます。

 

私はこのトンレンを小説で使っています。現在の新刊である『永遠なる玉響(玉響)』の下巻のラストでの戦いのシーン。そして昨年ブログで連載していた『妖精からの招待状』で、妖精の魔女にもラスト近くで死神との戦いにこの方法を使わせています。

 

ウィルバーもこの瞑想を経験しているようで、最初は戸惑ったそうです。他人の悪を吸い込んでしまったら、自分が病気になってしまうのではないか。そう恐れています。それを師に質問すると、もし病気になったとしても「祈りは届いた、素晴らしいことだ、と考えなさい」と言われとのこと。そしてその問答で、この瞑想が持つ意味を悟っています。ウィルバーの言葉を見てみましょう。

 

〜以下抜粋。

 

トンレンは、こうした利己的な自分中心性、自己防衛を切り開いてしまう。自分と他人を取り替える。こうすることによって、自他の二元論を、わたしたちが一番恐れているところ、すなわち、自分自身が傷つく、というところで打ちくだく。ただ単に人に対して慈悲をもちなさいというお説教ではなく、実際にそれを自分に受け入れ、そして、そのかわりに他人を苦しみから解き放つのである。

 

この修行のポイントは非常に単純である。真実の「自己」、一つの「自己」にとって、小さな自己と他は、簡単に取り替えることができる。一つの自己にとっては、そこに何の違いもないからである。逆にもし取り替えることができなかったら、わたしたちは「一つの自己」の意識、純粋な非二元の意識から締め出されているということになる。他の苦しみを自分自身の苦しみとして受け取りたくはないという気持ちこそ、わたしたちを自分自身の小さな自己に閉じ込めるものである。

 

トンレンを実践していると、不思議なことが起こる。まず誰も病気にはならない。トンレンのために病気になったという人を聞いたことがない。わたしたちの多くがそうなるのを心配して、それを口実にトンレンの修行をしなかったのだが、むしろ自分や他の苦しみに直面して、たじろぐことがなくなる。苦痛から逃げるのをやめて、むしろそれを受け止め、やがて解き放つことで、苦しみを変容させるようになる。本当の変化は、エゴを守ろうとする癖を取り除こうという単純な願いによって、あなたのなかで起こり始める。あなたは、自他の間の緊張をリラックスさせる。すべての苦痛を感じている、あるいは、すべての喜びを感じているのは、ただ大いなる「自己」一つのみと認識するからである。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『グレース&グリット』より。

 

説明のいらない文章ですね。トンレンを避ける気持ちは、私たちが自分自身の小さな自己に閉じこもっているからです。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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