SOLA TODAY Vol.10
今年の秋で京都から神戸へ引っ越して8年になります。その後半は自動車を所有しない生活に切り替えました。運転するのは年に1度か2度、レンタカーを借りてのことになります。なぜなら神戸クラスの都会なら、生活に車が必要ないからです。それは世界的な方向として認識されつつあるようです。
先月の13日、アメリカはニューヨークのマンハッタンで、街から車を追い出す実験が行われたようです。中心部の60ブロックにわたって車の通行を禁止して、道路が歩行者に開放されました。わずか5時間のことですけれど、どのような影響が出るかを確認するためです。
これはニューヨークに限らず、パリやロンドン、そして上海等でも実験されています。もしかすると未来都市から、車が消えているかもしれません。イギリスの産業革命によって生まれた内燃機関が、21世紀になって大きな曲がり角に差し掛かった予感がします。
ある人口規模以上の都市において、将来的に自家用車は消えていくべきだと思います。かといって車というアイテムがなくなるとは思いません。あくまでも観光等で個人が運転する車が消えていくという意味です。交通インフラが整っている都会において、車を運転する必要はありません。
ましてや自動運転が将来は当たり前になってくるはずです。ですから都会での交通手段としては、地下鉄等の鉄道や自動運転のバスやタクシーだけ十分です。それも基本的には電気自動車になるでしょうから、排気ガスの充満も防ぐことができます。
人間はもっと歩くべきですね。動物に与えらえた能力は、その種にとって最適に進化してきたものです。歩くか走るスピードが、人間にとってはベストの感覚を維持できる状態なのだと思います。空を舞う鳥には、そのスピードがベストなのと同じです。
ではいわゆる田舎と呼ばれる地方都市はどうなるのか?
地方では車は必需品だというのはわかります。家族の数だけ車があっても違和感を持たない地域もあります。特に高齢化していく地方にとって、買い物や病院に行くために、車は必需品でしょう。鉄道やバス便が充実しているわけではありませんから。
でもそうした地方だからこそ、まずは自動運転の車が普及する余地があると思っています。高齢者が自分で運転しなくてはいけない状況から脱するべきです。そのためにも自動運転のバスや車が普及すれば、シエアすることで病院等に通うことができます。1人に1台なんてことをせずに、シェアしていけば経済的負担も少なくて済むでしょう。
そういう意味では、地方だって自家用車が消えていく時代になるかもしれません。極力必要ないものを減らしていくことで、より住みやすい社会になるように思います。たった1人しか乗っていない車が渋滞で並んでいる様子を未来の人が見たら、首をひねって失笑するかもしれませんね。
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