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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.67

わたしのブログで2回目の登場となるフィリピンのドゥテルテ大統領。アメリカに対して暴言を吐き、その後中国を訪問します。そして先日は日本へもやってきましたが、その際の彼の発言等を知ってわたしの感想が変わりました。

 

フィリピン版のトランプ氏のように感じていましたが、どうやらかなり戦略家で頭のいい方のようです。あのような暴言を吐いた背景には、フィリピンが抱えてきた苦難の歴史があったからだと思います。そんなフィリピンの歴史について、短くまとめられた良記事があります。

 

ドゥテルテ比大統領は本当に「暴言大統領」なのか?~フィリピン苦難の歴史的背景~

 

フィリピンの中世から近世においては、植民地の歴史といっても過言ではありません。16世紀にセブ島を植民地としたスペインが、その後333年間もフィリピン全土を支配していました。フィリピンはスペインにおけるアジア侵略の拠点となっていたのです。

 

そのスペインを1898年に追い出したのがアメリカです。国力が落ちてきたスペインは、米西戦争で敗北してフィリピンをアメリカに戦利品として奪われてしまいます。そこから20世紀までアメリカの植民地となるのです。でもスペインに比べたらアメリカの統治は穏やかだったようで、1946年には独立することが決められていました。

 

でもそこへ登場したのが日本です。1941年にハワイの真珠湾を奇襲してアメリカと戦争を始めると、フィリピンも自国の傘下に取り込みました。ところがその統治は大失敗。軍票を乱発したことによって悪性なインフレを招き、反日感情はピークに達します。オーストラリアに逃れたマッカーサーが、背後で抗日ゲリラを支えていたそうです。

 

終戦後のアメリカは、約束どおりにフィリピンを1946年に独立させます。しかし完全に自由を与えたわけではなく、経済的植民地としてフィリピンを属国の位置に押しとどめることになりました。フィリピンという国は、そうしてずっとアメリカの顔色をうかがってきたのです。まぁ、日本も似たようなものですが(笑) とにかくこの歴史を知ると、ドゥテルテ大統領がアメリカに対して暴言を吐きたくなる気持ちに共感してしまいます。

 

でもドゥテルテ大統領がすごいなと思ったのは、アジアの情勢を熟知していることです。フィリピンにとって最大の課題は外国からの経済援助です。特に有力なスポンサーとなりそうなのが中国と日本。例えば軍事的な安定を求めるのなら、敵対する2つの国を天秤にかけることは自らの首を絞めることになりかねません。どちらからもそっぽを向かれるかもしれないからです。

 

でも経済的な関係ならば、敵対する2つの国を取り込む方が有利に展開する可能性が高いと思います。一般的に考えてもわかりますよね。パソコンが欲しい場合、ヤマダ電機とK’sデンキがあるならば、双方で見積もりをとって交渉するはずです。規模は違いますが、そんな感覚を利用しているように感じました。

 

訪中してフィリピンという国を積極的にアピールするために、オバマ大統領を罵倒するのは最適です。中国にしてみれば、思わずニヤリとしてしまうでしょう。そしてすぐに日本へやってきて、わたしたちは日本を最大の友好国だと思っていると発言します。その変わり身が見事です!

 

ドゥテルテ大統領は、どうやらフィリピンでは絶大な支持を得ているようです。今回のアジア各国の訪問を見ていて、その事実を裏付けているような気がしました。とても頭が良くてしたたかな人物なのかもしれません。日本政府が調子に乗って上から目線で接していると、いつか見向きもされないかもしれません。そういった駆け引きに関しては、一枚も二枚も上手だと思いました。

 

だから軍事的な面で、アメリカとことを構える気は最初からないのかもしれません。アジアで優位な位置どりを維持するために、アメリカや中国という大国とうまく付き合っていくのでしょう。今回の訪日を見て、ドゥテルテ大統領という人物にかなり好感を持ちました。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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