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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.92

消してしまいたい記憶というものは、人生を過ごしていると誰にでもあると思います。近い未来、それを科学的に消去できるようになるかもしれません。

 

恐怖の記憶を消す脳科学の新手法 民間機関が開発

 

京都の民間研究機関が開発している研究です。赤い図形を見た時に、安全上問題ない範囲の電気ショックを与えます。それが「恐怖の経験」です。赤い図形=恐怖という図式ができあがります。その際、脳のどの部分が活発に動いているかをチェックします。

 

その被験者にMRIを受けさせながら、自由に考えさせます。無意識のうちに赤い図形の記憶が脳に現れた時、現金をもらえるという実験を繰り返しました。そうすると赤い図形を見ても皮膚から出る汗の量が減り、恐怖の記憶を緩和させることに成功したとのこと。

 

まだ基礎研究の段階ですが、将来的にはPTSDの治療が可能となる療法を開発するそうです。

 

トラウマやPTSDの症状が緩和されるのなら、素晴らしいことかもしれません。特にレイプや虐待等、ほんの少し頭をよぎるだけでも耐えられない犯罪を受けた人たちにとっては朗報でしょう。

 

このニュースをネットで読んだ時、いいことだなと思いつつ疑問を覚えました。こんなことして本当にいいのだろうか? という疑問です。

 

最初に感じたのは、これは恐怖を消しているのではないということです。報酬を与えることで、上書きしているだけですね。恐怖そのものが消滅したのではなく、違う性質に置き換えているだけだと感じました。

 

だからまだ潜在意識には『恐怖』が存在しています。これがトラウマやPTSDのようなものだったら、ただ抑圧しているだけのような気がするのです。そうするとそれはその人にとって、かえって危険ではないでしょうか? わたしは医師ではないので医学的なことはわかりませんが、なんとなくそう感じました。

 

もし百歩譲って『恐怖』の記憶を完全に消せたとしましょう。それはそれでヤバくないですか? 誰かの意図によって、人間の記憶を操作できるということです。悪意のある人間が自分の都合のいいように、他人の記憶をコントロールできることになります。

 

そんなこと有り得ないという声があるかもしれませんが、いつも物語をイメージしているわたしには荒唐無稽なことだとは思えません。他人の記憶に人間が介入するべきではない、という直感が頭から離れません。

 

確かに辛くて苦しい『恐怖』の記憶に苦しんている人は大勢いるでしょう。その記憶を消してもらえるのならば、すがりつきたい気持ちだと察します。だけど記憶を消すという行為は、痛み止めの薬を飲むような対処療法ではありません。何か違うような気がするのです。

 

これは私見ですが、『恐怖』機械的に消去することはとても不自然だと感じます。この現実は二元化の世界です。エネルギーの保存法則が適用されます。ある出来事によって強烈な『恐怖』を経験することによって、それに代わる『何か』得ているという気がするのです。作用反作用の法則が働くはずです。

 

得たものが『何か』はわかりません。わたしたちの顕在意識では理解できないものである可能性もあります。でも必要だから『何か』を得たのだとしたら?

 

機械的に『恐怖』の記憶を消去してしまうことで、同時に苦労して得た『何か』を失ってしまうのではないでしょうか? うまく表現できませんが、そんなことを感じるのです。

 

『恐怖』は消すのではなく、受け入れることで変容するように思います。起きた事実を変えることはできません。でもその記憶を消してしまえば、『今』の時点でそれをどのように解釈するかという機会も放棄することになります。どうしてもそこに引っかかってしまいます。

 

「本当に死ぬような辛い経験をしていないから、そんなことを言えるんだ」と指摘されたら、わたしは反論することができません。もしかしたら『恐怖』を消すという研究は、大勢の人を助けることになるのかもしれません。どのような研究になっていくのか、注目したいと思っています。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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