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高羽そらさんインタビュー

事実は本人しかわからない

台風一過で気持ちのいい天気となった神戸。だけど早朝から強い風が吹き荒れていて、かなり寒い。台風の吹き返し? と思ったけれど、そうじゃなかった。

 

近畿地方で今年の「木枯らし1号」が発表された。冬型の気圧配置になったので、六甲おろしが吹いていたんだね。秋を飛び越して、一気に冬になった気分。

 

季節はこうして変化しているけれど、ボクは相変わらず今日も仕事。今年の冬至まで2ヶ月を切ったけれど、去年の冬至から1日も休まず仕事を継続している。もうすぐ1年になる。

 

すっかりそれが普通になったので、逆に仕事をしていないほうが気持ち悪い。そして毎日続けているからこそ筆が進む。今日で2回目の推敲を終えて、明日はプリントアウトして3回目の推敲に入る。そしてそれで訂正加筆をすれば、4回目の読み直しで一応終了かな。

 

こうして新作の小説を完成させながらも、頭のなかは次の作品をイメージしている。とにかく常に、「次」、「次」という姿勢を忘れないようにしたい。足を止めたらそこで終わりだから。自分が休んでいるときも、常に誰かが書いている。だからボクも書き続けなくては、勝負できないからね。

 

さて、今日は古い作品だけれど、とても面白い映画を観た。

 

Mayering_main01

 

 

『マイヤーリング』という1957年のアメリカ映画。写真のとおりオードリー・ヘップバーンが主演している作品だけれど、劇場用ではなくテレビ映画だった。

 

調べたところ1度だけ生放送された作品なので、「幻の作品」と称されていたらしい。放送時はカラーだったそうだけれど、保存されていたモノクロ映像を復元したものが、2014年に日本で公開されている。

 

1889年に起きたオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子であるルドルフと、男爵令嬢のマリー・ヴェッツエラの心中事件を題材にした小説を原作としている。

 

この時代の皇太子が自由な恋愛をするのは難しい。政略結婚なんて当たり前の時代。時代的に言えば、ちょうど放送中のNHKの朝の連続ドラマと同じころ。日本のドラマでも、主人公の藤岡てんが恋愛成就させるためには、駆け落ちするしかなかった時代。

 

この皇太子は子供のころから父親の皇帝に、かなりスパルタ教育をされていた。どこか心を病んでいるところもある。そんな彼が心から愛する女性と出会ったとき、すでに政略結婚をしてから7年が経過していた。夫婦の関係は最悪だったので、この皇太子は女遊びにうつつを抜かしていた。だけどマリーと出会って、性根を入れ替える。

 

そして、マリーと人生をやり直そうとする。だけどそんなことが認められるわけなく、心中という道を選ぶという設定。物語としては悲劇なんだけれど、とてもテンポ感が良くて、素晴らしい映画だった。

 

おそらく放送時間が限られているので、脚本がスピード感のある構成になっていたのかもしれない。現代の作品と比べても、見劣りすることのない素晴らしい作品だった。俳優さんたちの演技も最高だった。

 

物語としては悲劇で終わるけれど、ある意味美しいラスト。だけと実際はどうだったんだろう?

 

この事件を調べてみると、事件に関していろいろな仮説が立てられていたらしい。映画のまま心中という説もある。だけどそれ以外に暗殺も考えられていた。皇太子は自由主義にかぶれていて、ドイツとの距離を置こうとしていた。そのあたりは政治的に警戒されていたらしい。

 

さらに考えられるのが、皇太子の乱心という説。彼は心を病んでいるところがあったので、単なる殺人と自殺という可能性もある。他の女優にも言い寄って、一緒に死のうとほのめかしたこともあったとのこと。ちょっとヤバいやつだったのかも。

 

物語というのは美化されるので、この映画の二人は美しい。だけど事実は意外と酷なものかも。どちらにしても、事実は本人しかわからないということ。まぁ、歴史というものは、そういうものだよね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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