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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.688

印象操作というものは、日常的に行われている。身近なところで言えば、CMなんて典型的な印象操作だろう。会社の上司が部下に、あるいは部下が上司に対して、自分の理想像を印象操作している場合もある。

 

この印象操作は、政治的な要素がからんでくることによって巧妙さが増してくる。『家族』について書かれた記事を読んで、ボクは思い込みを植え付けられていたのを実感した。

 

「昔の家族は良かった」はウソなのに…なぜ国家が家族に介入するのか

 

子供のいる家族について、この50年の政策を考察した記事。

 

2006年の教育基本法の改正により、国と自治体は「家族を支援」するための政策を進めている。これを受けて自民党は、「家庭教育支援法」の制定を目指しているらしい。

 

その背景にあるのは、「都市化」「核家族化」「少子化」「地域の人間関係の希薄化」があるとされるとのこと。つまり「昔の家族は良かった」という前提がそこにある。昔は祖父母が子供たちを見てくれることで、家族教育が充実したものになっていた、と言いたいのだろう。

 

だけどちょっと待って! 本当にそうなの? そんな疑問を投げかけたのがこの記事。

 

かなり詳しく書かれているので、とても勉強になった。例えば少子化は事実としてある。だけど家族単位で見ると、1970年代から兄妹が2〜3人という傾向に関してはまったく変わらないらしい。子供のいない世帯は増えているけれど、子供のいる家族については昔とさほど環境は変わっていない。

 

核家族という言葉は、ボクたちの世代には『悪玉菌』のような扱いを受けている。従来の家族のあり方を崩してきた元凶として、批判の対象にされている。

 

ところが1950〜60年代のころには、核家族が理想的な形態として推奨されていたそう。人間が文化的な生活をする最小単位として、核家族の効用がおおっぴらに宣伝されていた。

 

その推奨の根拠が祖父母による孫に対する教育の弊害だった。祖父母が孫を甘やかすことで、両親の教育がスムーズにいかない。だから核家族という単位のほうが子育てに向いているという発想だった。

 

ほとんどの人がここで気がつく。現在推奨されていることと、まったくちがう。「昔の家族は良かった」なんて、昔の人は思っていなかった。だけどボクたちは、そうだと思い込まされている。

 

子供の虐待が声高に叫ばれているけれど、それは今に始まったことではなく、むしろ子供が殺される事件は過去に比べて激減しているらしい。少年犯罪もはるかに昔のほうが多発していた。だけどマスコミ等で特定の事件がクローズアップされることで、現代の大きな問題として意識させられている。

 

要するにどんな時代にも問題はあるということだろう。そしてその時々の権力者によって、適当な理由が抽出され、その対策が講じられている。小説で言えば物語が破綻しているような、過去の事実との矛盾も無視されている。

 

統計というものは誰もが信用するけれど、それはやり方によって結果を操作できるということ。そう言えば大阪都構想の功罪について、推進派と反対派の出すデータがちがっていた。こうなると何を信じていいのかわからなくなる。

 

まぁ情報なんてこの程度の曖昧なもの。少なくとも、そのことだけは意識しておくべきかもしれないね。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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