SOLA TODAY Vol.792
自分の頭で考えることなく、気に入らない人間に対して反論ばかりしている人がネットにはウヨウヨしている。是々非々なんて発想は頭の隅にさえなく、対象となる人物が発言したことのすべてに反対する。政治では野党の人に多いが、とにかく反対のための反対にしか見えない。
関西でもここのところそんな人たちが気勢をあげていた。大阪府知事の松井さんや大阪市長の吉村さんを相手取って、万博誘致にかけた税金は違法だとして訴訟を起こしている。その根拠は万博に経済的価値がないということ。
だがその根拠は、どう考えても的を外しているとしか思えない。
この記事を読むと、その経済効果の本質がよく理解できる。万博誘致にかけた費用は30億円ほど。だけど誘致に成功した場合の経済効果は、少なくとも2兆円だと推定されている。これだけのことがわかっていながら、何もせずに手を出さないほうが税金の無駄遣いじゃないだろうか?
もちろん誘致に失敗していたら、その30億円は無駄になっただろう。訴訟を起こしている人は、その部分を問いたいにちがいない。だけどリスクを取るということは、こういう場合のことを言うんだと思う。
経済が行き詰まってしまうのは、政治家がアクションを起こしてリスクを取らないから。事なかれ主義に走った政治家は、自分の保身に専念してしまう。そうなると冒険ができなくなってしまう。松井知事も吉村市長も、万博誘致は自らの進退をかけたものだったと思う。
二人の政治家を動かしている背景にあるのは、統合型リゾートであるIRの存在。万博開催地に決まっている夢洲は、同時にIRの候補地でもある。万博とIRの相乗効果を考えると、2兆円という経済効果は少なすぎる見積りだと思う。
昨日関西のローカルニュースに、松井知事と吉村市長が生出演していた。二人の意見を聞いていて、今回の万博誘致が日本の経済発展の起爆剤になることを確信した。IRについて夢洲がほぼ内定している事情があったからこそ、大阪府と大阪市が協調体制を取ったんだと思う。
日本初のカジノになるIRについて、反対のための反対をする人はギャンブル依存症の懸念を訴えている。吉村市長はそのことについて、IRの運営に際して、逆にギャンブル依存症の人たちを減らすきっかけになると言明されていた。
現在のギャンブル依存症の温床になっているのは、法律的にグレーなまま放置されているパチンコ。それは誰でも利用できるから。だけどカジノはお金持ちを対象にしたものであって、利用料等の敷居は高い。だからIRについて議論が高まることで、ギャンブル依存症の本質が見えてくるだろうとのこと。
万博を開催するために、地下鉄を延長する必要がある。それも昨日の番組で述べておられたけれど、どうやらIRに参入する業者にその費用の一部を負担させるらしい。頭がいいよね。
カジノには世界中のセレブが集まってきて、お金を落としてくれる。その利益を考えたら、IRに参入できる企業は喜んで地下鉄の費用を負担するはず。ただ万博を開催するだけでなく、その後のIR運営まで視野に入っているということだよね。
我が家のバルコニーからは、その夢洲が見える。7年後の万博やその後のIRの華やかなオーラを、自宅から鑑賞できると思うとワクワクしてくる。
松井知事と吉村市長を訴えようとしていた人たちは、とにかく黙るしかないよね。まぁ、反対するのが趣味だから、別の突っ込みどころを必死で探しているんだろうなwww
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