SOLA TODAY Vol.839
ボクは腰痛という爆弾を抱えている。だけど15年近くになるので、腰痛とのつきあい方はある程度心得ている。
それでも年に1度くらい、うっかりその爆弾を破裂させてしまうことがある。そうなると寝返りもままならず、ブログを台所のカウンターで立ったまま書くことになる。
そんなとき、ボクはできるだけ歩くようにしている。最初は辛いけれど、歩くと治りが早い。痛みに耐えてじっと家に引きこもっているより、外の空気を吸って歩くほうがいい。どうやらそのやり方は、痛みを抑えるということに関して理にかなっているらしい。
このタイトルを見たとき、自己流の方法が適切だったと感じた。だけどそれは整形外科的な発想で、歩くことが腰痛にいいと物理的な感覚で想像していただけ。
ところがこの記事に書かれていることは、その方向性がまったくちがった。
近年になって注目されている分野に、『心療整形外科』というものがあるそう。文字どおり心療内科と整形外科を合わせたもの。痛みには心の要素が強く影響していて、整形外科的な治療だけでは収まらないことが多いらしい。そこで心の分野が注目されている。
もちろん腰の痛みの多くには原因がある。代表的なのは椎間板ヘルニアだろう。ボクの腰痛は印刷会社にいるときに重い紙の束を運んだことが発端だった。医師には見せていないが、数ヶ月はまともに動けなかったので外科的な要因だと思う。
だけど手術等の治療を施して異常が認められないのに、痛みを訴える人が後を絶たないらしい。CT等で検査しても問題がないのに、同じように腰痛を抱えている。それどこからまったく原因がないのに、腰痛を訴える患者さんもいるそう。
その患者さんを調べてみると、仕事で多大なストレスを抱えていた。それで気晴らしに歩いてみるようにアドバイスしたそう。整形外科に来ているのに治療をしてもらえず、歩けと言われたら不可解に思うだろう。最初はその患者さんもそうだったらしい。
ところが痛みに耐えかねて歩いてみると、なんとしつこい腰痛が完治した。結果としてそれは歩くことに運動的な効果があったというより、『歩いてみよう』と気分を切り替えたことが大きいとのこと。自分を変えようと思ったことで、腰痛から解放されたことになる。
つまり心は、身体で知覚する明瞭な『痛み』を創造するということ。どこにも異常がないのに、腰が痛かったり腹痛を経験することがある。そういう場合は心の問題を疑ってみるのがいいらしい。そこで『心療整形外科』というものが誕生した。
物理的な治療を施しつつ、心の問題もチェックしていく。そうすることで本当の意味で痛みから解放される。ボクの腰痛には物理的な原因があるけれど、痛みの何パーセントかは心が創り出したものが含まれているかも、だから歩くことで、その痛みを和らげているのかもしれないね。
「病は気から」という言葉は、ある意味的を得たものなのだろうね。ここのところひどい腰痛はないけれど、どことなく腰が張っている。ストレスを溜め込まないように注意しなければ。
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