ヘコんだ時に元気になる物語
今日は、ちょっとヘコんでるんだよね。昨年の秋にある小説賞で最終選考まで残っていたんだけれど、昨日の夕方に落選通知が来た。3ヶ月も結果を待っていたので、それだけでもしんどい。以前にも経験があるけれど、最終選考に残って上昇した気分が一気に落ち込むときはつらい。
まぁそれでも昨晩のうちに気持ちを切り替えて、今日はいつもどおりに外出。そして午後から仕事をしていたんだけれど、昨日に続いて別の選考での落選も知ってしまった。オイオイ、二日連続で来るかよ〜〜!
にも関わらず今日も新しい小説を書き続けているんだから、とりあえず自分をほめておこう。自画自賛するしかないからねwww
でも昨晩の落ち込んだ気分を、どうにか元気にしてくれた女性が登場する物語がある。とにかくカッコいいんだよね。
『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』上巻 ダヴィド・ラーゲルクランツ著という本。
『4』ということは、実は『3』まであった作品。ところが作者がちがう。
『ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女』
『ミレニアム2 火と戯れる女』
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』
という3部作で、著者はスティーグ・ラーソンというスウェーデンの作家。ボクが最初にこの作品と接したのは、この3部作を映像化したスウェーデンの映画だった。とにかく面白くて、時間を忘れるほど夢中になった。
ダニエル・クレイグの主演で、『ドラゴンタトゥーの女』はハリウッド作品としても映画化されている。もちろんこの映画も観た。だけど、とにかく原作がめちゃめちゃ面白い。世界的なベストセラーになったのは当然だと思う。
ところがスティーグ・ラーソンは、50歳という若さで急死してしまう。急性心不全だった。実はこの作品は10部まで構想があったらしく、すでに第4部の一部は彼のパソコンに存在していたらしい。ところが第4部を発表しようとした事実婚の妻に対して、親族がこの第4部の権利について訴訟を起こしている。
そんなこんなで、本来の著者の原作は3部で終わってしまった。だけどこの作品のファンは、ボクを含めて世界中にいる。そのほとんどが、天才女性ハッカーであるリスベット・サランドルのファンだと思う。
全身ピアスだらけで、ぶっ飛んでいるリスベット。天才なんだけれど普通の女性じゃない。自分をレイプした人間には、まったく同じことで復讐するという女性。3部作を知っている人は、そんな彼女に拍手喝采したことと思う。
そのリスベットが帰ってきた! 第4部の上巻を読んだけれど、まったく違和感がない。新しい著者は過去の作品を研究し尽くしたそうで、主人公のミカエルもエリカも、そして他の重要人物も色あせることなく元気な姿を見せてくれている。この本を読むだけで、落ち込んだ気分が吹っ飛んだ。
今回はこれまでにないAIを開発した人物が関わってくる。ある秘密組織の情報を握ってしまい、その人物は暗殺される。だけど8歳の子供がその現場を目撃していた。自閉症だけれどサヴァン症候群なので、写真のような絵で表現することができる。
その事件に関わったミカエルは、殺された人物とリスベットの接点を知って、彼女に協力をあおぐ。最強のコンビが復活した瞬間だった。おそらくその少年がこの事件の鍵を握り、そこにリスベットが関わってくるんんだと思う。
今日は図書館に行って、早速下巻を借りてきた。他に読む本があるので、それを済ませたら下巻を読もうと思う。すでに第5部も出版されているので、この本も図書館で予約済み。楽しみだなぁ。
ちなみにこの第4部はすでに映画化されていて、現在公開中のはず。映画館に行きたい気はあるんだけれど、ボクのイメージのリスベットは、スウェーデンの作品で彼女を演じたノオミ・ラパスなんだよなぁ。彼女のリスベットが最高すぎて、別の女優さんで観たくない気持ちがある。
ハリウッド版のリスベットもすごく良かったけれど、リスべットはやはりノオミ・ラパスだろう。まだこの作品を読んだことがない人は、ぜひ第1部から読むことをオススメする。絶対にハマってしまうよ〜!
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