SOLA TODAY Vol.858
ボクはセクハラを受けた経験がある。とある職場の男性役員は、カミングアウトされていないけれどゲイだった。別にそれは個人の自由。だけどゲイではないボクがターゲットにされるのはマジで辛かった。
役員さんなので何も言えない。ある意味パワハラでもある。肩や髪にベタベタ触れてくるのは日常で、ちょっとでも油断しようものなら股間を触られる。後ろめたさがあるのか、こっそりと何度もプレゼントを渡された。それがほとんど下着。
きっとボクがその下着をつけているのを想像していたのかも。ネクタイをもらった翌日は、仕方ないので必ずそのネクタイを締めていった。とにかくできる限り二人きりにならないように注意した。出張で一緒に出かけるときは、マジで緊張した記憶がある。
だけどそんなセクハラなんてまだ可愛いもの。相手は初老のひ弱な男性で、こちらはガッチリした30代の男。力づくで何かをされることは阻止できる。でもそれが若い女性だったら、そういうわけにはいかないだろう。
営業職の新人だった私に白昼のコンビニで起きたことと、それから
ここで紹介されている事例は本当にひどい。求人広告を扱う会社で採用されたたばかりの新人女性が、ひどいセクハラ被害を受けている。いや、これはハラスメントを超えた明らかな犯罪。
加害者はコンビニの店長で、求人広告を出したい、とこの女性を呼びつけ、性的行為を強要した。それもコンビニ内のバックヤードで。
この女性は会社のことを考えて黙っていようと思ったけれど、勇気を出して報告した。防犯カメラに犯行の一部始終が録画されていたので、この店長は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けている。
だけどそれで終わりじゃない。この女性は自分の会社とコンビニの会社からひどい扱いを受けている。この広告代理店にとってこのコンビニは最重要の顧客なので、事を荒立てたくない。それで個人間で解決するように仕向けたそう。ひどいよね。
100万円の損害賠償が命じられているけれど、その店長は1円たりとも払おうとしない。彼女がフランチャイズを統括しているコンビニ会社に申し入れても、まったく無視される。
そういうことが続いて、この女性は完全にPTSDを発症してしまった。営業職に就いて犯罪に巻き込まれたことで、電話も出られないし、バスにも乗れないし、会社にも行けなくなった。
このコンビニの店長は以前から悪い噂があり、女性の営業職を担当にするよう申し入れていたという変態野郎。過去の担当者も被害にあっていたらしい。おそらくうすうす気づいていたはずだけれど、コンビニ本社の事を考えて広告代理店は黙認していたんだろう。この会社も相当ひどい。
こんなことが現実に起きている。おそらくこれは氷山の一角だろう。リンク先の記事にかなり詳しく書かれているから、一人でも多くの人、特に男性に読んでほしい。そして自分の職場で同様のケースが起きていないか、本気で検証してほしい。こんなことを放置したら絶対にアカン。
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