SOLA TODAY Vol.942
僕が京都で暮らしていたマンションは、バルコニー側に提供公園があった。購入前は公園だからいいなと思ったけれど、住んでみるとめちゃ後悔した。
とにかくうるさい。放課後の時間帯になると、日が暮れるまで子供たちが騒いでいる。冬はまだしも、夏になって網戸の季節になるとひたすら耐えるしかない。
夏休みは早朝からラジオ体操の音楽で起こされるし、砂ぼこりは窓のサッシを汚すし、ボールがバルコニーに飛び込んでくるしで、もうこりごりだった。
一度だけ子供に怒ったことがある。公園はボール遊びが禁止されている。そんなに広くないし、小さな子供もいるので危ないから禁止されているのだろう。それでも子供はそんなルールなんて気にしない。
小学校5〜6年生くらいだと思うけれど、我が家のバルコニーに入ったボールを取りに来た少年に、こってりとお灸をすえてやったことがある。遊ぶのはいいけれど、ルールを守ることを知ってもらいたかったから。まぁ、その子はかなりビビっていたけれどねwww
それでも騒音について怒ったことはない。深夜に爆竹でも鳴らして騒いでいるなら怒るだろうけれど、明るいうちに子供が遊ぶのは仕方ない。だって公園だからね。
ところがとんでもない公園があるのを知った。
ある主婦が、新しい公園を発見した。遊んでいる子供もいなくて、まるで貸切状態。そこで自分の子供と保育園の友人と一緒に遊んでいると、警察官がやってきた。騒音の苦情で通報があったらしい。
よく見ると、公園の注意書きにこんなことが書いてあった。
『声を出さないように遊びましょう』
この記事によると、著者の子供たちは静かに遊んでいたらしい。少なくとも迷惑をかけるような大声を出していない。それなのに警察に通報されている。警察官もそのあたりの事情はわかっているようで、通報されたら無視できないので、と申し訳なさそうな表情だったらしい。
警察官によると、1年を通して何度も通報があるそう。この公園の近くに相当な変人が住んでいるのかもしれない。仕方なく子供たちに声のトーンを落とさせて、できる限り静かに遊んでいたらしい。
ところが15分後にまた通報された。これはどう考えても異常。ようするに完璧な『無言』で遊ばないといけないらしい。この公園に人がいない理由がそれでわかったとのこと。
さすがにこれはやり過ぎだろう。公園というのはみんなのものであり、ある程度の騒音は仕方ない。酒でも飲んで騒いでいるのでもなければ、ある程度は許容するべき。そもそもこんなルールを公園に課して問題ないんだろうか? 図書館じゃないんだからね。
世知辛い話だけれど、こんな公園があるとは。あまりに驚いたので、ブログで取り上げてしまった。こんなことで通報するような人がいる地域に住みたくないなぁ。
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