SOLA TODAY Vol.944
即位された天皇陛下の一般参賀が、今日御所で行われる。大勢の人が集まるだろうから、いい天気でよかったよね。
先の天皇陛下の崩御をともなわない改元なので、お祭りムードなのがとてもいい雰囲気だった。今後もこんな形で世代交代ができるのがいいと思う。
ただし後継者がいればだけれど……。
ボクは天皇制を賛美するほどの気持ちはないけれど、今後も残して欲しいと願っている。ヨーロッパ等を含めて、王制の名残が存在する国は限られている。アメリカなんてどれだけ逆立ちしても、歴史的に無理な制度だものね。
ただこの記事でも取りあげられているように、天皇制に関する男系相続の限界が露呈している。このままでは皇室が自然消滅しても不思議じゃない。
その理由は明らか。ひとつは敗戦によるアメリカ統治において、多くの宮家が廃止されたこと。そしてもうひとつは、天皇陛下が側室を持てないということ。
こうなると男の子が生まれてくることを、ひたすら願うしかない。そしてその願いもむなしく、現在の皇室は女性で占められている。悠仁親王が生まれたことが、皇室の男系相続を望む人の最後の希望という不安定な状態。
現状のままの法律では、皇統が途絶えてしまうだろう。天皇制に反対している人なら諸手をあげて喜ぶだろうけれど、大半の日本人にとっては民族の礎がゆらぐような気持ちになってしまう。
もし過去の事例のように女帝を認めたとしよう。女性の宮家も創設できると仮定しよう。そうなれば愛子さんなら男系の女帝として即位できる。だけどそこで終わってしまう。彼女が男子を生んでも、女系になるので即位できない。やはり悠仁親王に期待するしかない。
もう少し頑張るとしたら、愛子さんと悠仁親王が結婚するという方法もある。従兄弟なんだから法律的にも問題はない。それで女の子しか生まれなくても、もう一代限りで男系の女帝が即位できる。でもここで終わり。
もし男系相続を継続するなら、方法は二つしかない。旧宮家を復活させるか、天皇陛下の側室を認めるか。
でも難しいだろうね。この記事によると旧宮家の人は復帰に否定的な人が多いらしい。そして天皇陛下にだけ側室を認めるのは、重婚を容認すようなものだから現在の憲法では不可能。
そうなると女系相続を認めるしかない。皇室を将来にわたって残そうとするなら、過去のことを忘れて女系相続を法制化するしかない。ただ強烈な反対派がいるので、かなりハードルが高い。皇室としての存在価値が男系にあると主張する人が多いから、大変なことになるだろう。
さらに婿養子として皇室に入る一般男性がいるかどうか、という問題がある。普通の人は二の足を踏むだろうし、変な野望を持っている人が皇室に入ってきても困ったことになる。政治的な行動を取ろうとすれば、象徴天皇としての立場が危うくなる。
う〜ん、問題山積だね。とても答えが出ない。こうなると悠仁親王が将来、結婚して男の子を大勢もうけてもらうのを神頼みするしかない。大変だなぁ。
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