認知症の原因は歯周病だった
先日歯の治療が終わった。普通だとわかりにくい不具合だったけれど、4ヶ月ごとの定期検診を受けていたおかげで発見することができた。
医者嫌いのボクなのに、歯科の定期検診だけは欠かさず受けている。その目的は虫歯ではなく、歯周病を予防すること。
虫歯より怖いのは歯周病菌だと自覚している。高齢になって自分の歯を失う原因は、虫歯よりも歯周病が大きな要素を占めている。ボクがビビったのは、歯周病菌によって骨が溶けるということ。
その歯周病菌は歯石に存在している。だから定期検診を受けてクリーニングをしてもらうだけで、歯周病予防として効果が高い。歯周病は糖尿病の要因ともなっているので、万病の元のようなもの。それゆえ歯科検診だけは何があっても受診している。
そして歯周病に関して、さらに驚くべき研究結果が出た。
世界初ヒト歯周病の歯茎で脳内老人斑成分が産生されていることが判明 〜歯周病によるアルツハイマー型認知症への関与解明の新展開〜
タイトルはものものしいけれど、要するに歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因になっているという記事。
歯周病の代表的な原因菌であるジンジバリス菌(Pg 菌)をマウスに投与すると、アルツハイマー病型認知症患者における脳内老人斑の主成分であるアミロイド β(Aβ)の生成が確認されたとのこと。
以前から歯科医や医学研究者たちのあいだで、歯周病とアルツハイマー型認知症の相関関係が疑われていた。今回の新しい研究によって、その事実が追認されたことになるのだろう。
アルツハイマー型認知症はかなり長い期間をかけて発症するので、できるだけ早く歯周病予防に着手するほうがいいということだろう。先日歯医者に行ったとき、高齢の女性が予約外で受診されていた。歯の痛みに耐えられなかったそう。
受付の女性との会話が耳に入ってきた。なんでも20年ぶりに来院されたとのこと。個人差はあるだろうけれど、もし十年単位でクリーニングをしていなかったら、口内は歯周病菌の巣窟のようになっているかも。
どれだけ念入りに歯磨きをしても、歯石除去等は歯科衛生士さんにやってもらわないと無理。だから定期的に歯科検診を受けるしか方法がないと思う。これから研究が進めば、認知症との関連がもっと明らかになるだろう。
とにかく歯科検診の大切さは、どれだけ訴えても足りないほど。ボクの次の検診は3月。1本でも多く歯を残すため、そして大きな病気にならないためにも、ずっと検診を受けようと思う。
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