ネットでの匿名はあり得ない
Facebookに比べてTwitterのタイムラインはかなり面白い。様々な人の想いが飛び交い、本音が見え隠れしているから。
ただそれは両刃の剣であって、度を越すと誹謗中傷やヘイト発言という他人を攻撃するものに化ける。その根底にあるのはTwitterが匿名アカウントを容認しているから。無責任な発言ゆえ、本音と共に炎上するような言葉が配信されてしまう。
でもそれは大きな誤解。ネットにおいて匿名なんてことはあり得ない。
Twitter匿名アカウントは本当に匿名?暴かれた個人データというパンドラの箱
匿名であってもその人物がまめにTwitterに投稿することによって、かなり高い確率で個人を特定することができるらしい。それはAIがあるから。
この記事では電気通信大学の教授が行った実験が紹介されている。本人の同意を得た上で、78人の人にTwitterで匿名投稿をしてもらった。その投稿に基づいてAIが投稿者の年代、性別、所属、趣味、帰省先などを予測した。
その結果、50パーセントの人が個人の履歴を特定されている。これは文字だけなので、写真等の画像をデータに含めるとさらに確率が上がるらしい。そしてこの78人を1万人のデータに混ぜ込んだ。
それでも78人のうち6パーセントは本人を特定することに成功して、26パーセントについては100人までアカウントを絞り込めた。1万人のうちの100人だからね。本気である人物の情報を得ようとするなら、100人まで絞り込めたら余裕だと思う。
さらにAIは進化するだろうから、ますます個人を特定する精度が高くなってくる。その最先端は中国だろう。顔認証等を併用することで個人情報の特定をすでに実用化している。
匿名だから大丈夫という意識は捨てたほうがいい。著名人に対するTwitterでの誹謗中傷は、匿名であっても告訴される時代になった。そのための法整備やシステムが構築されている。橋下徹さんに対する名誉毀損ツイートに対して、それをリツイートした人まで訴訟の対象になっているからね。
ネットというのは個人情報が特定されるものだと自覚するべき。だからできることなら顔をさらして、実名、あるいはボクのように公にしているペンネームでアカウントを持ったほうがいい。そうすれば自分の発言に対して自覚と責任が持てるから。
捨てアカをいくつも作って他人への攻撃を楽しんでいるような人は、そのうち痛いしっぺ返しを食らうことになる。ハッカー並みのITリテラシーがないと、匿名のまま好き放題のツイートを続けるなんて無理。黙ってライムラインをながめているか、本名で堂々と発言したほうがいいと思うよ。
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