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高羽そらさんインタビュー

五輪の男女規定に困惑

スポーツ競技において、男女平等は成立しない。男女の運動能力には明らかな差が存在しているから。こればかりはどうしようもない。

 

ただ近年になって、男女の性別に関する多様性が社会で容認されつつある。性同一性障害が一般的に認知され、LCBTという言葉が市民権を得ている。ところがスポーツに関していえば、社会の認知度をそのまま適用できない難しさが残っている。

 

昨日、ネットで話題となっていた記事をいくつか熟読したけれど、結局ボクは答えを出せなかった。ひたすら困惑するだけ。

 

五輪初のトランスジェンダー選手が出場 ウエイトリフティング

 

五輪初のトランスジェンダー選手が、ウエイトリフティングの競技に出場した。ニュージーランドのローレル・ハッバードさんで、男性として生まれたけれど、2013年に性別適合手術を受けて、女性として競技に参加している。

 

自分が女性だとしか思えないローレルさんの気持ちを思うと、彼女の意向を受け入れているニュージーランドの競技団体に好感を持っている。ただそれが4年に一度のオリンピックとなると、同じ競技で戦う選手にとって複雑な気持ちになるのも理解できる。難しい問題だよね。

 

男女の差が明確になるのは思春期のころ。だからローレルさんの筋肉や骨の発育は男性としての影響を強く受けている。数少ないメダルを争う選手にとって、元男性だった選手と同じ土俵で戦うことに違和感を持つのは当然だと思う。

 

だけどローレルさんはIOCの規定をクリアしている。だから出場することに問題はない。IOCのガイドラインとしては、男性ホルモンの「テストステロン」の値が12か月間にわたって「1リットルあたり10ナノモル以下」ということになっている。

 

この基準に対して疑問の声が出ているのも事実。なぜなら女性のエリート選手のテストステロンの平均は『1リットルあたり0.26から1.73ナノモル』だから。IOCとしては女性選手の平均値より高い数字を容認している。同じ競技に出場する選手としては、ここが引っかかるのだろうね。

 

ボクの勝手な想像だけれど、性適合手術を受けても、テストステロンの数値を女性とまったく同じだけ下げるのは難しいのでは? だからIOCとしては高めの数字を容認するしかないような気がしている。

 

最初にも書いたけれど、ボクのなかで答えが見えない。どうすればより多くの人が納得できるのかわからない。現在は男女に分かれている競技に加えて、元男性グループと元女性グループを追加というわけにはいかないだろう。男女のどちらかに決めるしかない。ほんと難しいよね。

 

例えばアーティスティックスイミングで、元男性が女性と組んで競技に参加することは可能なの? 五輪競技じゃないけれど、元女性が大相撲の力士になることは可能なの?

 

飛躍した発想なのはわかりつつ、そんなことまで考えてしまう。考えれば考えるほど、出口が見えない問題のような気がしている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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