嘘であることは障害にならない
映画や小説というのは、基本的に嘘で構成されている芸術。だけどそれらの作品を大勢の人が嘘だとわかっていて楽しんでいるし、その嘘を非難する人もいない。
それをいかに嘘っぽく見せないかが、創作者の力量なのだろう。そんななか最高の嘘を提供しているのが、映画のCGだと思う。年々技術が進化することで、最近のCGは現実と区別がつかない。だからどんなことでもできる。そして嘘だとわかっているから、恐ろしい映像を見ても十分に楽しむことができる。
ただひたすらCGの素晴らしさを感じる映画を観た。
2021年 映画#115
『エンド・オブ・キングダム』(原題: London Has Fallen)という2016年のアメリカ映画。シリーズ化されている作品で、唯一観ていた第1作を先日に復習した。そしてさっそく、まだ観ていなかった第2作目を鑑賞した。
ジェラルド・バトラー演じるアメリカ大統領のシークレットサービスが主人公の物語。前作は『エンド・オブ・ホワイトハウス』というタイトルで、ホワイトハウスがテロリストによって陥落して、徹底的に破壊された。CGを使うことで、歴史的な建造物が粉々になった。
今回の舞台はイギリス。タイトルでわかるよね。そしてこの映画を見る理由である主人公のマイク・バニングを演じるジェラルド・バトラー、そして大統領を演じるアーロン・エッカートも前作に引き続き出演している。いや、二人とも前作以上に敵と戦っていて、写真の二人が刑事のコンビのように見えるほどだったwww
イギリス首相が急死する。映画の後半でわかるけれど他殺だった。その国葬のために西側諸国の首脳が国葬に参列するためロンドンへ入った。その直後、テロリストに襲撃される。ドイツ、フランス、日本等の首脳はあっさりと殺される。どうにか助かったのはイギリスの首相と、マイクが守ったアメリカ大統領だけ。
この大規模な同時多発テロで、ロンドンの街は完全に崩壊する。まるで空襲を受けたような状態。有名な建造物が次々と破壊されていく映像はCGならではの迫力だった。これだけでも十分に楽しめる。嘘だとわかっているからね。
ストーリーとしてはマイクがたった一人で大統領を守りながら、敵を殲滅するという典型的なアクションストーリー。物語は単純だけれど、CGを多様することで戦闘シーンは迫力満点。さらにジェラルド・バトラーとアーロン・エッカートの活躍を堪能できるので、ボクとしてはこれ以上の満足はない。
ということで残るは第3作だけなので、これも近いうちに観ようと思う。
ちなみにジェラルド・バトラーとアーロン・エッカートは、こうしたアクション映画ばかりの俳優じゃない。実は二人とも素敵なラブストーリーにも出演している。大好きな作品があるので紹介してしておこう。
アーロン・エッカートでおすすめのラブストーリーは『幸せのレシピ』というシェフを演じた作品。相手はキャサリン・ゼタ=ジョーンズで、少女を交えた何度見ても感動する素敵な恋愛映画。
ジェラルド・バトラーでおすすめなのは『P.S. アイラヴユー』という作品。これは泣くよ。ヒラリー・スワンクが主演した映画で、亡くなった夫から何通もの手紙が届くという内容。その夫役をジェラルド・バトラーが演じている。ボクは原作も読んだけれど、本当に感動する素敵な物語。
素晴らしい俳優さんは、アクションも恋愛映画も最高だということかもね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする