常識のアップデートしてる?
このブログで度々書いているように、現代社会は常識の賞味期限が短くなっている。誰もが当たり前だと信じていたことが、根本からくつがえることが増えた。それは科学の進歩が大きく貢献している。だから日頃から常識のアップデートを意識しておかないと、陳腐化した知識にとらわれてしまう。
昨日ある記事を見ていて、アップデートの大切さを再認識した。
ぎっくり腰で苦しむ人に「お大事に」と言ってはいけない? #健康警察
京都の印刷会社で働いていた15年ほど前、ボクはぎっくり腰になった。それ以来、常に腰に不安を抱えている。強烈な痛みへと至らないための経験値を上げたことで、ある程度はうまく対応できるようになった。それでも何年かに1度はやらかしてしまう。
今年の6月ころも、久しぶりに腰痛を悪化させてしまった。一度こじれてしまうとトイレに行っても、洗面所で顔を洗っても、激しい苦痛でうめき声をあげてうずくまってしまう。
ボクが暮らしている神戸は坂道が多い。腰痛がひどいときに注意するのは下り坂。下りは体重が腰にかかるので、足を踏み出しただけで苦痛にあえぐことになる。今年も久しぶりに半べそをかきながら坂道を歩いた。なぜなら歩く方が早く治るから。
過去の常識だと、ぎっくり腰は安静が必要だと誰もが思っていた。ボクも当初はそう思い、できるだけ動かないようにしていた。そもそも思うように動けないんだけれどwww
だけどアップデートされた常識によると、動くほうが早く治る。これはボクもここ数年で実感していて、この記事に書かれていることは納得できる。だからぎっくり腰になった人には「お大事に」ではなく、動くように言ってあげるほうがいいということ。記事から腰痛対策を抜粋してみる。
①「安静にする」のではなく「できるだけ普段のように動く」よう心がける方が、痛みが軽くなったり、元のように動けたりするようになりやすい。
②「痛みのために働けない」などの期間も、その方が短くなる。
だから痛み止めを使用することで、できる限り普通に動くほうが早く治る。これがいまのぎっくり腰の常識。その理由としては、動かずに筋肉が弱ると痛みが増してしまうから。筋肉がコルセットのような役割を担っているからだろう。
さらに安静にしていることで、「またあの痛みが起きたら」という恐怖心が強くなり、より痛みを強く感じてしまうそう。痛いぞ、痛いぞ、と思って恐々動くことで、痛みの感覚を過大に感知してしまうのだろう。
もちろん無理はいけないけれど、できる範囲で動くほうがいい。だからボクは腰痛が悪化しても、いつものように外出する。もちろん辛いし、信号待ちをして立っているだけで激痛に襲われることもある。それでも結果として、歩くほうが早く治る。
常識のアップデートをしていないと、いつまでも痛みを抱えて寝室にこもってしまう。思い込みを一旦捨てて、自分の信じている常識が本当に正しいかどうかを検証する姿勢は必要だと思う。
ただし注意するのは、ネット社会によってデマも猛スピードで流通しているということ。かえって害になる常識にアップデートしてしまう可能性が否定できない。このあたりが難しいところ。
どちらにしても適切な情報を得るためには、受け身ではダメだということ。いまの時代、盲信ほど怖いものはないからね。
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