自然災害に対して人間ができること
今月の18日と19日は、各地の神社で厄除大祭が行われている。神戸の六甲では六甲八幡神社が有名。ということで我が家を代表して、ボクが厄除のお参りに行ってきた。といってもミューナの健康を願って買い物のたびにお参りしている神社なので慣れたもの。それでもいつもと違って大勢の人が参拝をしていた。
うれしかったのは露天の復活。昨年まではコロナの感染予防のために露天が制限されていた。コロナ以前は参道の両側に出店がずらっと並び、鳥居を超えて南の山手幹線道路までお店の列が続いていた。購入はしないけれど、雰囲気を楽しむために妻といつも歩いていた。
その露天が今年になって3年ぶりに復活。
こんな雰囲気。朝早かったのでまだ人は少なくて、準備中の露天も多い。でも今ごろは学校帰りの子供たちやその親で賑わっているだろう。明日も天気がいいみたいなので、大勢の人が訪れると思う。今年は鳥居のところまでの露天だった。でもその南にある商店街では、参拝客を当て込んだ大祭用の出店をしているお店もあった。
いつもこの厄除大祭になると思うことがある。それは阪神・淡路大震災のこと。地震の発生は1月17日。だから神社では翌日の18日に備えて準備を整えていただろう。でも17日の早朝の地震で、厄除大祭どころではなかったと思う。コロナ禍による自粛なんて比較にもならないだろう。
それほど人間は自然災害に苦労してきた。地震予知はまだ未完成で、いつどこで大きな地震が起きるかわからない。台風だっていまだに動きを制御することはできない。自然災害に対して人間ができることは、少しでも被害を少なくするために心がけることだけ。
でもこんな映画のようなことが起きたら、人間は無力だとしか思えない。
2023年 映画#10
『ジオストーム』(原題:Geostorm)という2017年のアメリカ映画。近未来を描いたSF映画、といっても物語の時代は2022年なので、いまから見れば過去の出来事になってしまう。
2019年に世界的な異常気象が起きて、多くの人が命を落とした。そこで開発されたのが衛星システム。宇宙から衛星を発信して、気候を人為的にコントロールするというもの。その装置はダッチボーイと呼ばれ、人類絶滅の危機は去った。
このダッチボーイを開発したジェイクが主人公。演じているのは写真のジェラルド・バトラー。見た目は科学者というよりは戦士なんだけれど、彼のファンであるボクとしては最高に楽しめる映画だった。
ダッチボーイが稼働したことで世界の気候は安定。ところがその所有権をめぐって国家同士が争うようになった。ジェイクはある地域の危機が迫ったことで、同意を得ることなくダッチボーイでその地域を救った。だけどそれが原因で解任されてしまう。
それから3年後の2022年。ダッチボーイが誤作動を起こして、世界中の都市が破壊された。東京では巨大なヒョウが降って大勢が命を落とした。砂漠の街であるドバイは津波に襲われ、真夏のブラジルでは急激な温度低下で人々は凍り、飛行機が墜落した。
これはある人物の陰謀によるもの。ダッチボーイのメインシステムにウイルスを仕込むことで、世界を思うままに操ろうとしていた。映画としてはその陰謀をジェイクが暴いて防ぐという展開。なかなか面白い映画なので、少し前の映画だけれどネタバレはやめておこう。
見どころは恐ろしいCGかも。自然が暴走したときの恐怖は言葉にできない。そして物語としてはジェイクと弟の確執と和解、そして世界を救おうとするダッチボーイたちの乗組員の命懸けの行動が素敵だった。
俳優陣も豪華。大統領にアンディ・ガルシア、国務長官にエド・ハリス。これにジェラルド・バトラーを加えたらかなり濃いキャストだよね。ボクがうれしかったのは、ダッチボーイの女性司令官を演じたアレクサンドラ・マリア・ララという女優。『ヒトラー 最後の12 日間』という作品で、ヒトラーの秘書を主演した素晴らしい演技が印象に残っている。
さらにかっこよかったのが、ジェイクの弟のフィアンセを演じたアビー・コーニッシュ。大統領を守る女性シークレット・サービスの役でめちゃめちゃ強い。トム・クルーズに『ミッション・インポッシブル』で使って欲しいと思うほどの最高のアクションだった。
とにかく自然災害は恐ろしい。あらためてそう感じる映画だった。
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