日本人には直視できないシーン
昨年にロシアがウクライナへ侵攻して今日で1年が経った。いまだに戦争は続いている。実際の数字はわからないけれど、亡くなっている人の総数が双方の国で10万人ほどという恐ろしい数字も出ている。プーチン大統領は侵略を正当化しようとしているが、世界中の人はその欺瞞を見抜いている。
一刻も早く戦争が終結することを願っている。だけど絶対に避けなくてはいけないのはロシアが勝利するということ。こんなことを世界が許せば、第二、第三の理不尽な侵略が始まってしまう。ウクライナ戦争の行方は、東アジアにおける台湾情勢に大きな影響を与えるのは必至だから。
こうした戦争、あるいはイデオロギーの違いによる殺傷行為には終わりが見えない。国家単位の戦争も恐ろしいけれど、無差別に人の命を奪うということではテロ行為も本当に怖い。あるドラマを観て、テロ行為のシーンで思わず目を閉じてしまった。おそらく日本人には直視できないシーンだと思う。
2023年 映画#33
『トム・クランシー/ CIA分析官 ジャック・ライアン』(原題:Tom Clancy’s Jack Ryan)・シーズン1:エピソード4『狼』という2018年のアメリカドラマ。前作の感想については『ドローン攻撃の功罪』という記事に書いているので参照を。
映画で有名なキャラであるジャック・ライアンのドラマを追っかけ中。シーズン3まで楽しめるけれど、ようやくシーズン1の中間まできた。ところが今回のエピソードは本当に恐ろしかった。写真ではジャック・ライアンを演じるジョン・クラシンスキーの笑顔が見える。
でもこれはまだその恐怖を知らないから。フランスの治安当局の力を借りて、テロを主導しているスレイマンを追い詰めたいジャック。弟のアリに近づくことができて、スレイマンのアジトを探ろうとしていた。ところがその尾行がバレて、フランス治安東京の担当者だった女性捜査官が殺されてしまう。
ジャックも危なかったが、正当防衛でアリを殺してしまった。だから手がかりのないままでアメリカへ戻ってきた。上司からゆっくり休んでデートでもしろと言われた。それで以前から気になっていたキャシーを誘ったのが先ほどのシーン。
アリが死ぬ直前、ジャックは必死になってテロが起きる場所を確認しようとした。だけど何も話さないままテロが起きてしまう。それはフランスの大きな教会でのミサの最中だった。3人のテロリストがミサに紛れ込んでいる。何かを仕掛けて3人は教会を後にした。おそらく爆弾テロだと思った。でも違った。
教会の外に出たテロリストが起爆装置のスイッチを入れた。3つのバッグから煙が出た。それは爆弾ではなくガスだった。おそらくサリンのような神経ガスだと思う。扉はテロリストによって施錠され、大勢の人たちは外に出ることができない。そしてバタバタと倒れていく場面でドラマが終わった。
日本人がこのシーンを直視できないのは、オウム真理教によるサリン事件を思い出すから。こんな恐ろしいテロを起こしたスレイマンは、イスラム過激派のISILを乗っ取った。これで資金も組織も手にしたスレイマン。果たしてジャックはこれ以上のテロ行為を防ぐことができるのだろうか? 続きが気になるなぁ。
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