生活の満足度を大きくするもの
意識調査でよく見かけるのが、生活満足度を調べたもの。その時いつも疑問に思うのは、満足度というのは主観でしかないということ。全く同じ状況でも、その生活を不満に思う人と満足を感じる人に分かれると思う。その違いは、差し迫った問題がそれぞれに異なるから。
お金に困っている人なら、収入の安定が満足度の目安になるだろう。人間関係に悩んでいる人なら、心の平安が満足度の指標になるはず。そう考えていると、どんな人にも共通する生活満足度の指標というのは存在しないように思えてくる。
だけどネット経由で流れてきたある人のブログを読んで、これこそが生活の満足度を測る指標ではないだろうかと感じた。
リンク先のブログの著者は、新卒でコンサルティング会社に入社して、新人研修を受けたあとに現場に配属された。希望に燃えて仕事に打ち込もうとしたのに、現実は厳しかった。成果へのプレッシャー、将来への不安、難しい人間関係に苦しみ、多大なストレスを抱えるようになった。
あっという間に生活満足度が下り坂に。それでも必死で食らいついて、収入は増える一方。なのに反比例するかのように満足度が落ちていく。部屋は眠るために帰るだけの場所になり、ゴミだらけで荒れるばかり。食事も帰りが遅いのでコンビニや居酒屋しかない。
このままではダメだ。そう感じた著者が、ある本の言葉に心を動かされた。
「当たり前の習慣を大切にせよ」
この言葉に真実を感じたとのこと。そして以下の結論に辿り着いた。
『生活の大半は、稀にしかない刺激的な出来事ではなく、掃除や食事、睡眠や運動などの「習慣」でつくられる。習慣がしっかりしていなければ、生活の満足度は向上しない』
こう感じて著者が始めたことがとてもいい。
「毎日掃除する」
「決まって料理する」
「運動する」
このルーティンを守ることで、著者は生活満足度を上げることに成功したそう。そうすることで仕事もより充実するようになった。仕事で非凡な結果を出すためには、その基礎となる当たり前の習慣を大切にすることだと悟ったとのこと。
この著者が到達した結論に、ボクは激しく同意する。なぜならボクも同じことを1年365日実践しているから。
盆も正月も関係なく、決まった時間に起きて朝食をとる。そして妻と二人で掃除をする。それぞれに担当が決まっていて、まずは部屋の状況を掃除によってリセットすることから始まる。
食事はほぼ3食自炊だし、メニューに応じた食材を買うために、徒歩でスーパーに通う。1日置きの外出だけれど、高低差のある神戸の街をほぼ1万歩近く歩いている。帰り道に重い荷物を両手に抱えて坂を登るだけで、ジムで筋トレをしているのと同じくらいの効果があるはず。
妻とよく話しているのは、生活の基本は3度の食事を美味しく食べられ、しっかり眠ることができ、自分の足で歩いたり掃除をしたりできること。それさえキープしていれば、加齢による不具合なんてさほど気にすることはない。
小説の構想で悩んだり、結果が出なくて落ち込んだりしても、その生活の基本を守ってさえいれば何度でも立ち上がって戦える。逆に言えば基本が不安定だと、困難を乗り越えるためのパワーを確保できない。当たり前の習慣を大切にすることで、未知なる新しい世界を切り開くことができると確信している。
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