腹ペコのときに決断はNG
スーパーで買い物をするとき、できるだけ意識していることがある。
それは空腹でお店に行かないこと。お腹がすいていると何もかもが美味しく見えてくる。だからつい、必要のないものまで買ってしまうから。
と言っても時間的に難しいので、普段はランチ前の買い物になることが多い。だから買いすぎないように気をつけている。
ところが空腹状態が影響を与えるのは、スーパーの買い物だけじゃないらしい。
人生における重要な決断を下すとき、できれば空腹を避けるほうがいいらしい。
スコットランドの大学教授が、ある心理学の実験を行なった。次の3つの質問を、空腹時とそうでないときに訊いた。
「いますぐ10ポンドのお金をもらうか、30日後に20ポンドのお金をもらう」
「いますぐ5個のチョコレートをもらうか、1時間後に10個もらう」
「いますぐ10曲の音楽をダウンロードするか、200日後に20曲をダウンロードする」
さて、あなたはどちらを選ぶ?
その答えは、あなたのお腹の状態によって影響される可能性が高い。
この質問を受けたとき、お腹が減っている人の多くが、『いますぐ』を選んだそう。逆に空腹でない人は、後半の報酬を選ぶ人が多い。
つまり「人間は空腹だと、より早く手に入る小さな報酬で妥協する」ということ。
空腹という肉体の状況が、不足を満たすことを刺激するんだろう。だから『待てない』という感覚が強くなるんだと思う。この実験を行なった教授はこう述べている。
「わたしたちは、飢餓状態にあることが食べ物に関するものだけの意思決定に影響するのか、それともより広範囲なものにも影響するのかを知りたかったのです。この研究は、人は空腹のとき、より“現在のこと”に焦点を当てるようになることを示唆しています」
これは興味深い結果だよね。決断をする側としても、そして決断をさせる側としても応用できるものだと思う。
自分が人生における重大な決断をするとき。例えば就職や住宅を買うというようなとき、とりあえず空腹時を避けるほうがいいということ。もしお腹がすいていたら、時間に余裕を持ってカフェに飛び込み、血糖値を上げておくほうがいいのかも。
逆にあなたが営業職で顧客に即決して欲しい場合は、相手の空腹時を攻めるのがいいということだね。人間の肉体と心がつながっていることを自覚できる、とても興味深い記事だった。
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