見た、見た!噂の「ほん怖」ドラマ
夜中に雨が降りましたが、青空が広がってきた神戸の朝です。散歩しているとわかりますが、蝉の声が小さくなってきたような気がします。いよいよ夏も終わりが近づいてきたのかもしれませんね。
それでもまだまだ暑さは続いています。特に湿度が高いので、不快感が半端ないですね。ということで、夏と言えば怪談。ネットで噂になっている「土曜プレミアム 本当にあった怖い話 15周年スペシャル」の録画を昨晩見ました。
この「本当にあった怖い話」というのは隔月の漫画雑誌でして、神戸に来てからは読んでいませんが、京都にいる頃はよく読んでいました。そのテレビ版がこの番組で、SMAPの稲垣吾郎さんが司会をしている番組ですね。さて、その噂というのは……。
黒木瞳さんと宮崎美子さんが出演している再現ドラマでのことです。ロッカールームで2人が会話しているシーンなのですが、宮崎美子さんが開けたロッカーの内側の鏡に人間の顔が見えるとのこと……
ドラマを楽しみながらそのシーンを見ましたが、確かに男性らしき顔が鏡にハッキリと確認できます。短い時間なので、知らなければ見落としてしまうと思います。その鏡に写る場所に他のスタッフ等はいなかったらしいので、心霊現象としてネットで話題になっているそうです。無表情なその顔は、確かに気味悪い雰囲気でした。
これが番宣を狙った「やらせ」ならば馬鹿らしいですが、本当ならば興味深いですね。よくホラー映画に映り込んだ幽霊の話しもありますからね。まぁ、興味本位でテレビを見ている分には楽しかったです。それよりもこのドラマ自体がとてもいい話しでした。
息子さんを亡くしたばかりの宮崎美子さんに、霊が見える黒木瞳さんが息子さんのメッセージを伝えるという話しでした。息子さんが仕事で使っていたカバンが押し入れにしまい込まれていますが、その中に初任給で息子さんが買った母へのプレゼントがあったのです。悲しくてカバンの中身を見ない母にその思いを伝えたかったという話しでした。
しかしこのドラマより感動する親子の話しもありました。坂上忍さんがタクシー運転手役をされていたドラマです。都内の病院で若い女性を乗せますが、かなりの遠方まで行ってくれとのこと。話しかけてもうつむいたままで返事がないし、どことなく気味の悪い女性です。
ようやく家に到着しても、眠ったようにうつむいたままです。仕方ないので運転手はその家を訪問します。「娘さんをお連れしたのですが……」と言うと、母親はタクシーに向かって走り出し、父親は不審な様子も見せずに2万円近いタクシー代を払います。
事情を聞いてみると、娘さんは東京の病院で以前に亡くなっているとのこと。しかし、何人ものタクシー運転手さんが同じように娘を乗せて自宅まで来るそうです。だから父親は驚きもしないでタクシー代を払ったのですね。
見ていて切なくて涙が出てきました……。当たり前のように感謝してタクシー代を払う父の気持ちと、幽霊でもいいから一目でも娘の姿を見たいとタクシーに走る母親の思い。そして家に帰りたいと願う娘さんの願い……。怖い番組のはずですが、涙がこぼれてしまいました。
こんなことが続けば、父親も母親も前に進めませんね。娘の死を受け入れようと思っても、その幻が家を求めているのですから。ご両親のためにも、娘さんの迷いが消えることを願ってしまいました。興味本位で見た番組ですが、親子の愛を感じたドラマでした。
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