ガストンとの対話 Vol.46
ガストンさん、少し小難しい話が続きましたから、ちょっとひと休みしましょう。この対話を100回まで続けると決心しましたが、もうすぐ折り返し地点です。一度初心に戻って、この対話の意義を考えてみたいと思います。
「いいだろう。わしも100回までつきあうと決めたからの。では尋ねよう。お前さんはどうしてこの対話を始めたのだ?」
スピリチュアルに関することを、対話形式で書くことによってわかりやすく伝えることです。私が意識の世界で日常的にやっていることを、ありのままに紹介しようと思いました。さらに、小説で会話文を書く際の練習になればという意図もあります。
「ここまでやってきて、何を感じておる?」
自分なりに楽しんでいます。読まれている方はどう思っているかわかりませんが。ただ、この先100回まで対話のテーマが続くのかという不安を感じています。
「いい傾向だな。不安を感じてそこで止まってしまえば、始めた意味がない。不安を抱えつつもやりきることで、達成した者にしかできない経験ができるであろう。とりあえずアンテナを張ることを意識することだ」
アンテナですか?
「そう。今朝お前さんがTwitterで発信していた通りのことだ。宇宙に向けてアンテナを張り巡らせないと、書くべき情報は入手できない。どのようなアンテナを張るかは、わかっているであろう」
はい、批判や判断を持たないことですね。自分勝手な判断で何かを切り捨てていると、一部分が欠けたアンテナと同じですね。そこに自分にとって最良の情報があっても、受け取ることができない。
「よし、ではそのアンテナで情報を受信するために、最も大切なことは何だ?」
う〜ん、何でしょうか……。
「受け身では受信できないということだよ。テレビやラジオをチューニングして電波を受信できるのは、目的とするチャンネルの電波を発信することで可能になる。それは人間でも同じことだ。何かを得ようとするのならば、何かを発信しなくてはならない。それでこそアンテナが役に立つのだよ」
アンテナを通じて自分が宇宙に発信することが、私に情報として返ってくるということですね。このことを忘れずに、100回まで続けていきたいと思います。もう一つ聞いていいですか? なぜあなたは頭が二つあるのですか?
「この世界の二元性に惑わされないためじゃよ。物質世界において、物事の性質が二元化することは避けられない。それを一つの意識で観ようとすると、自分の信じる現実しか受け取れない。反対の性質を持つ現実を追いやってしまうのだよ」
なるほど!頭が二つあるのは、二元化したものの本質を見逃さないためですね。2➗2=1ですものね。私たちは2➗1=2という世界を、まるで一つであるかのように錯覚して見ているのですね。ということは、ガストンさんには二つの私の側面が見えているということですか?
「そういうことだな。その様子を教えてやりたいが、お前さんには理解できないであろう。まぁ、気にせず精一杯生きることだ」
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