今日の言葉 2月10日
『信仰によってかき乱される』
あなたの宗教、神に寄せるあなたの信仰は、現実からの逃避であり、したがって、それは宗教などでは全くありません。ありとあらゆる聖書や種々様々な神の象徴を集めているから、自分は宗教的な人間である、とあなたは思うのですか?
宗教とは、日常生活での関係における、あるがままのあなたという事実を理解することにあるのです。宗教とは、あなたの話し方、口のきき方、使用人に対する扱い方、妻子や隣人に対する接し方にあるのです。
現実から、関係という事実から逃避している精神が神を見出すことは決してないでしょう。信仰によってかき乱されている精神が真理を知ることはないでしょう。しかし財産や人々や観念と自分との関係を理解している精神、もはや関係が作り出す問題と格闘したりしない精神、そして愛を退けることではなく、それを理解することに問題解決への鍵があると見なす精神、そのような精神だけが真実在(リアリティー)を理解することができるのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜