シェアするという生き方
空気は冷たいのですが、朝から春のような日差しでした。じっくり布団を干すこともできましたから、何となく気持ちがいいです。
昨日の散歩中に見つけた花です。街を歩いていても、少しずつ花の色を感じるようになってきました。花屋さんなどは、すっかり春の装いですものね。
さて毎度同じ話題で申し訳ないのですが、今日の午後は『永遠の0』のドラマの最終話を見ました。ドラマを見てこれほど泣いたのは、本当に久しぶりです。3日間見て感じたのは、よくこれだけのドラマに仕上げたなぁということです。原作がしっかり読み込まれていて、その意図が見事に表現されていたと思います。
普段日本のドラマをあまり見ないのですが、こうした作品が継続して作られているのならいいですね。CMでしか知らなかっら主役の向井理さんのファンになりそうです。見た目はソフトな二枚目ですが、目に力のある素敵な俳優さんですね。文句なしの宮部久蔵でした。
このドラマの中心となっているのは、二人の祖父が人生を交換していたということです。交換という言葉は不適切かな。強烈な自己犠牲のうえに、残された人間に人生を託した物語です。スピリチャル的な転生ではなく、生きている人間同士の魂のバトンタッチです。著者の百田さんの本を片っぱしから読んでいますが、どうもそういったテーマが多いように思います。
昨日読了した本を写真にまとめました。『影法師』百田尚樹 著という本は、私が読む百田さんの初めての時代小説です。物語の中心は下士という身分の低い主人公である名倉彰蔵が、茅島藩という架空の藩の筆頭家老になっていくサクセスストーリーです。しかしその物語を支えているのは、磯貝彦四郎という名倉の竹馬の友です。二人は全く違う運命を生きることになりますが、名倉のサクセスは磯貝の自己犠牲なしにはあり得なかったという物語です。
あらゆるジャンルを書く百田さんの才能に驚きますが、そんな著者の素顔を忘れるほど物語に没頭してしまいました。ただ自己犠牲というものは物語の世界では感動しますが、これからの時代にはそぐわないものかもしれません。自分と他人の人生を交換するのではなく、共に利益を分かち合っていくことが、これからの時代の主流となってくるように感じています。
そんなことを感じさせてくれたのが、『もう国家はいらない』田原総一郎 堀江貴文 共著という本です。昨年の暮れに出た対談本ですから、直近の世界の話題について興味深い対談が記されていました。その中で話題になっていたのは、これからはシェアする時代になるということでした。
最近ではカーシェアリングという言葉も珍しくありません。特定の個人が所有するよりも、使っていない人が必要な人とシェアしていくほうが効率的です。最近話題になっている「Air bnb」というものも、使っていない自分の部屋をスマホを通じて貸し出してしまおうというシステムですね。
ネット上で話題になった情報は、TwitterやFacebook等であっという間に世界中へシェアされていきます。もちろん有害だったり不必要な情報を見極めていくことも必要になります。でもそれは今までの一方通行な情報源であるテレビや新聞でも同じことですからね。
「所有」から「シェア」という流れに時代は向かっていると思います。物理的なものをどれだけ所有しても、あの世に持っていくことはできません。自分の肉体もこの地球で使用している全ても、私たちは大切な借り物だということを忘れているように思います。誰もが分かち合う意識を持つことで、無くなっていく紛争がいくつもあるように思います。
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