同居する「静」と「動」
やっと春らしい天気が戻ってきました。一週間後にはコールデンウイークに突入ですから、せっかくの春を満喫したいですよね。
自宅玄関前の緑も、新緑が美しくなってきました。今日は歩いていると暑いくらいの陽気でした。
モッコウバラも咲き始めました。蜜蜂たちが忙しそうに働いています。
私は中学生の頃水泳部でしたが、この時期には外のプールで泳いでいました。4月の中旬に水泳部でプール掃除をして、新しい水が張られたプールで練習を開始します。確かに寒いです。水の中のほうが温かいくらいです。それでも泳げることが嬉しくて、練習に励んでいました。
今日は朝一番に苦手な散髪に行ってきました。カミソリが喉元を通過すると、やっぱりドキドキします。スプラッタームービーを想像するのは、きっと私だけでしょうね。たった一度でも理髪店で客が喉を切り裂かれたというニュースを耳にしたら、私は理容院をやめて美容院に通うことになると思いま〜す
それでも前回の2月に行った時は厚手のコートを着ていましたが、今日はシャツを羽織っただけです。それだけ季節が進んでいるのですね。日も長くなってきて、夕食時でもまだ外の景色が見えるくらいの明るさが残っています。
私は自宅のダイニングの椅子に腰かけて見る景色が大好きです。大阪のビル街を背景にして、神戸港の六甲アイランドフェリーターミナルが見えます。太陽のマークが印象的な「さんふらわぁ」という名のフェリーを眺めながら食事を取っています。
神戸から大分まで移動しているフェリーですから、かなり大きい船舶です。海の上を移動するホテルのようなものですね。そして朝食の時も、そのフェリーを眺めながら食事をしています。京都から神戸に引っ越して来た直後は、そのフェリーを見て疑問に思っていました。
「あのフェリー、いつもあの港に停泊したままやなぁ。夜見ても、朝見ても同じ。なんでやろう?」とアホな疑問を持っていたのです。
そんなわけありませんよね〜!調べてみると、平日は午後7時前に神戸を出て、翌朝の午前6時半頃に大分に到着します。逆に大分からも同じ時間帯に出発して、神戸に到着します。つまり夕食時に見ているフェリーと、翌朝に見ているフェリーは違う船なのです。
土日到着便は1時間ほど遅い時間帯になるので、朝食時には港に入ってくるフェリーを見ることができます。よく考えたら当たり前のことなのですが、人間の感覚は実にいい加減です。同じ場所に座って、同じ形のフェリーが停泊しているのを見るだけで、同じ船だと無意識に思い込んでいます。
いつも港を眺めて停泊している船の「静」を楽しんでいますが、実は大分と神戸を駆け抜けた、あるいは駆け抜けようとする「動」としてのポテンシャルを、その船は維持しているのです。「動」くことが主たる目的の船でありながら、私の視点ではそれは「静」としてしか捉えることのできない不思議さに、いつも感動しています。
何気ないこのようなことでも、人生の本質を感じることができます。現実世界は諸行無常です。全ては「動」であり、常に変化しています。数秒後には誰かが死に、誰かが生まれています。雲は流れ、鳥は羽ばたき、太陽は西の地平線に沈もうとします。一瞬たりとも同じものが存在しない、「動」の世界なのです。
ところがその「動」の中に、「静」が同居しています。いや正確に言えば、その「静」こそが全ての物事の本質です。生まれることなく死ぬこともない、不生不滅の「静」である存在。仏教では「無」、あるいは「空性」として表現されているものです。私たちは同居している「静」と「動」を常に見ているのですね。それをどのように捉えるかで、人生は大きく変わるように思います。港の景色を見ながら、そんなことをいつも考えています。
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ひのっちさん、コメントありがとうございます♩
どうしても片方しか知覚できないのが人間ですが、動の中に静を見て、静の中に動を見られる自分でありたいと思っています。
常にその両方を意識できるようになりたいですね。
私が行っている理髪店でも、顔そりは別メニューになっているのでカットだけも可能なのですよね〜(笑)
でも毎日のひげ剃りではできない部分もあるので、顔そりはお願いしています。
嫌なのですが我慢してやってもらっている現状です。
我慢できなくてカットだけでもいいと思ったら、美容院に行こうと思っていま〜す!
そらさん、記事ありがとうございます。
なるほど、静と動は同居しているのに、
片方しか見れないってことですかね。
散髪に関しては、カミソリ嫌だったら、
1000円のカット専門店とかありますよ。QBハウスなどです。