今日のウィルバーくん 3.7
「スピリット」について続けて見ていきましよう。「スピリット」が物質化するのを内化、そして戻るのを進化、とウィルバーは呼んでいます。ではその「スピリット」とはどのような性質を持つものでしょうか?
それについて触れた彼の文章を抜粋します。
〜以下抜粋。
存在と意識とは、物質から身体、心、魂、「スピリット」へのスペクトルとして、ある。「スピリット」は存在のスペクトルの最高次元であると同時に、全部のスペクトルのグラウンド、状態であり、基盤である。「スピリット」は梯子の最上段であると同時に、梯子を作っている木である。「スピリット」は完全に内在的であると同時に、完全に超越している。「スピリット」は基盤であり、目的地である。
内在という側面から見れば、さまざまな状態の「状態」であり、存在の「存在」、性質の「性質」である。そのようなものとしては、「スピリット」は進化も内化もせず、成長も発達もせず、上昇も下降もしない。それは、すべての顕現のシンプルな、ありのままの姿であり、「如性」である。内在する「スピリット」と接触する方法はなく、到達する道もなく、交わる方法もない。
なぜなら、「それ」が「それ」でないところはどこにもないからである。それは完全に、十全に、あるいは円満に、あらゆる時間と、あらゆる空間のどこをとっても現前しているのである。それは完全に、十全に、円満に、今、ここに現前している。こうしてわたしたちは、例えば自分の足をこれ以上獲得できないように、これ以上、「スピリット」を獲得することはできない。
〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『意識のスペクトル』より。
言い回しの難しい文章ですが、シンプルなことを語っているだけです。
それは、すべてが「スピリット」である、ということです。そうでないものは存在しない、ということです。そしてそれこそが、「すべては一つである」ということの根拠です。
梯子の例えはいいですね。ある種の性質を表していますが、その素材そのものである。と説明しています。とても深い意味を持っています。
私は別の著者が書いた本で、違った表現を読んだことがあります。この現実世界に見えるものはすべてが「折り紙」で作られたようなものだ。そしてそれはすべてが同じ「一枚の紙」で作られている。その例え話を思い出しました。
ではそうした「スピリット」に対して、私たちはどのように接していけばいいのか。それは次回で紹介します。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。