明晰夢と現実世界の違い
今日は雨が降るのを覚悟していたのですが、夕方になっても降りそうな気配はありません。かんかん照りの日差しもなく、風も爽やかだったので、外出していても過ごしやすい1日でした。
散歩しているとノウゼンカズラの花が目立つようになってきました。俳句では夏の季語になっている花ですから、いよいよ本格的な夏が目の前です。
今日は風が心地よかったので、バスに乗らずに歩いて帰りました。やはりこの時期なので汗ばみますが、歩けるときは歩くほうがいいですからね。明日も朝一番に歯科の定期検診ですから、また坂道を往復することになりそうです。
さて、何度も書いていますが、明晰夢というのは現実世界と変わらないほどリアルな知覚が伴います。といっても、同じ世界ではありません。その違いはいくつもありますが、もっともわかりやすいものを紹介しましょう。
それは時間です。
時間というのは、大きく分けて物理的時間と心理的時間があります。物理的時間というのは、1日24時間という誰にも共通するものです。列車に乗ったり、誰かと待ち合わせをするとき、物理的時間がないと大変なことになってしまいますね。
心理的時間というのは、楽しいと思うことがあっという間に過ぎてしまったり、嫌々やっていることが長く感じたりするものです。言葉のとおり、心で感じる時間の感覚ですね。
物理的時間と心理的時間は、明晰夢にも現実世界にも存在します。ところが明晰夢と現実世界では、優位を占めている時間が違うのです。
現実世界では、物理的時間が圧倒的な優位を持っています。勤務時間が長く感じることがあったとしても、やはり時計に従った時間を中心にして世界は動いています。テレビ番組を録画しないで見る人は、同じ時間にテレビの前に座ることになります。
ところが明晰夢では、心理的時間が圧倒的に優位を占めています。実際に夢を見ていた時間は5分ほどでも、夢のなかでは半日以上の経験をしていることは普通です。
現実世界なら、100キロメートル離れた場所へ行くのに、時速100キロの車で1時間かかります。物理的時間が優位を占めているから当然ですね。
ところが明晰夢の世界では、同じ距離を一瞬で移動できます。心で感じる時間のほうが優先されますから、物理的な時空の影響をほとんど受けません。
明晰夢で心理的時間が優位を占めている証拠として、時系列で出来事が起きていないことをあげることができます。現在の職場に小学生時代の友人がいたり、以前に亡くなっている人と当たり前のように会話したりしています。そしてそのことに違和感を覚えません。
心理的時間は、過去も未来も同時に存在しているからです。物理的な時間の流れに沿って出来事が起きるわけではありません。ですからそこには、未来の自分も存在しているかもしれません。
夢のなかで夢だと気づく明晰夢を見ることで、未来の自分を見ることができるかも。だとしてもそれはパラレルワールドのある側面でしかありません。現時点での未来です。現実世界で選択を変えれば、未来の姿も違ったものになるでしょうからね。
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