今日のウィルバーくん 6.22
瞑想とひとくちに言っても、教える人の数だけ方法があります。そして教えられる内容も様々。
初めての人は、その数の多さを知っただけで迷ってしまいます。同時に瞑想に対して、どこかアバウトな印象を持ってしまいます。誰もが適当なことを言っているようで、なんとなくうさんくさく感じますよね。
そこで瞑想をやりたいと思っておられる方のために、抑えておくべきポイントを紹介します。そのポイントについて触れていない方法なら、避けておくほうが賢明かもしれません。
瞑想について私とまったく同じ意見を持っているウィルバーの言葉を紹介します。
〜以下抜粋。
わたしたちが瞑想において「壊そう」ともくろんでいるのは、「心」そのものではなく、意識と心の、排除的な同一化である(意識が、自分を心そのものであり、それ以外のものではないと考えているということ)。
〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『構造としての神』より。
そう、瞑想の目的はこの短い文章で言い尽くされています。
自分の意識が心以外のものではない、という考えを壊すことです。言い換えれば、『自我』を本当の自分だと思い込んでいる事実を認め、同一化してしまった意識から『自我』を切り離さなければいけません。つまり『自我』は本当の自分ではない、ということを思い出すのが瞑想の目的です。
と言っても『自我』を消滅させるわけではありません。ただ本当の自分でない、と自覚するだけのことです。この世界で生きている限り、『自我』とは仲良くつきあっていく必要がありますからね。
本当の自分は、生まれることもなければ死ぬこともありません。『私』が生まれる以前から存在していて、生まれてからも常に共にあり、死んでからも存在しています。
そんな本当の自分を、たかだか100年弱しか存在できない『自我』と同一化してしまったことが、この世界での苦悩の理由だと仏陀は述べています。そしてその同一化を解消するために、瞑想という技法を伝えたというわけです。
ただ、そんなに簡単なことではないでしょう。そうであれば生まれてきませんからね。でも瞑想の本当の目的を知ることは、生まれてきた目的を知ることでもあります。そしてそれを本当に理解すれば、瞑想というのはその目的を達成するための手段のひとつでしかないことがわかります。だから瞑想の方法を知らなくても、『自我』との同一化を解消することは可能だと考えています。
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