メチャ気になる Vol.68
ミニマリストと呼ばれている人たちは、しっかりとした信条を持たれているようです。こんな記事を見つけました。
短い内容ですが、数人のミニマリストにインタビューした記事と写真です。ミニマリストであるため、その想いを支える信条を持たれていることに、私は少し驚きました。そんなたいそうなものじゃないと思うのですけれど……。
この記事に写真で掲載されているミニマリストたちの所有物の量に、ちょっと拍子抜けしました。以前読んだ別の記事でも同じことを感じました。かなり極端な人もいますが、相対的に私のほうが少ないですから（笑）
でも私はそんなたいそうな信条を持ち合わせていませんし、誰かにその生き方を勧めようという気持ちもありません。尋ねられたら、快適だよと答える程度です。
シンプルに生きたい、と思って過ごしている結果がそうなっただけです。こうしてやろう、ああしてやろう、という意図なんてこれっぽっちも存在しません。自分で把握しきれない量の物を抱えていることが、精神的に嫌だっただけのことです。気がついたら、そうなっていたという感覚ですね。
しかしミニマリストであるためには、意識の大幅なパラダイムシフトが必要だと思います。それが起きなければ、断捨離しようと必死になっても絶対に息切れします。そういう意味では、「少ないほど豊か」というこの記事の言葉に共感しました。
多くの物を持っているほうが豊か、という発想がある限り、ミニマリストになるのは諦めるべきでしょう。「少ないほど豊か」と心から思えるようになることで、努力することなく所有物を手放していけます。それが自然な行為になってしまうのです。
さらに「少ないほど豊か」という想いには、とても有利な面があります。心が満足する状態が持続しやすいのです。
多くの物を持つほうが豊かだと考える人は、限界がありません。あるものを収集しても、別のものが欲しくなったりします。集めることに満足を感じるようになってしまうと、エンドレスに陥る可能性が高くなります。
ところが「少ないほど豊か」には、ゴールが見えています。そのゴールとは、究極的にまったく何も持たない状態です。生きている以上は所有物をゼロにすることはできません。でも限りなくゼロに近づくことはできるので、決してエンドレス的な気分になりません。「少ないほど豊か」だと思える人は、そうでない人に比べて、より心の満足を得やすいと思います。
この記事の最後に出ていた、災害に対処しやすい、ということも共感できますね。大きな地震が起きても何かの下敷きになることはありません。さらに貴重品は限られているので、簡単に持ち出すことができます。あれこれと持ち出す荷物に悩むことはありません。もともと執着していませんから。
ミニマリストという言葉が話題になりやすいのは、人間の意識にパラダイムシフトが起きつつある証明かもしれませんね。「少ないほど豊か」だと心から思える人が、増えてきているのでしょう。
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