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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.49

科学の進化の源は、人間の想像力です。こんなものがあればいいな、と思うものがめざましいスピードで具現化しているのが、現代社会の特徴だと言えます。そしてそのようなアイテムを世に送り出しているグローバル企業は、そういった想像力を駆使しているはずです。ではその想像力はどこからやってくるのでしょうか? 面白い記事を見つけました。

 

起業家はSF小説を読むべきだ

 

この記事でインタビューに答えているのは、25年のキャリアを持つ起業家であるベンさんです。彼はこのように話しています。

 

「SF小説には未来の世界像が豊富に描かれている。その未来像のなかには、現在私たちが住んでいる世界ですでに実現しているものも多い。その未来像が多くのテック・スタートアップや世界レベルの起業家たちから参考にされ、彼らに影響を与えている」

 

ベンさんが創業したのは1993年。ネットがようやく世界に広がろうとしている時でした。まだビジネスとして成立するかどうか誰もが模索しているころ、彼はニール・スティーブンスンという作家が書いた『スノウ・クラッシュ』というSF小説を読みます。そしてwebの可能性を信じることができ、6年後に会社を上場することになります。

 

スマホによるカード決済で有名なPayPalの創業者たちも、会社を立ち上げる前にこの本を読んで議論を進めたそうです。ちなみにこの創業者の一人は、Twitterの創業者でもあります。それほど刺激的な小説だったのでしょう。

 

でもこの記事でベンさんが述べていることは事実だと感じます。小説に限らず、映画でもアニメでもいいですから、起業家がSF作品に触れることは必要だと思います。決して起業家だけでなく、未来を模索する人たち全てに言えることかも知れません。

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という映画があります。主人公たちはその2作目で未来へ行きますが、その時代は今から見れば1年前の過去です。それでも映画のなかで荒唐無稽に思えたものが、今では現実化されているものもあります。自動で靴紐を結べるシューズを、ナイキが完成させたというニュースを見たことがあります。宙に浮くスケボーも開発中だとか。

 

もしかしたらそのような商品を開発している人たちは、この映画に触発されているかもしれません。人間の想像力の結集である小説のなかの技術が現実となっていくのは、不思議であるとともに、どこか納得できます。

 

それは想像力がどこからやってくるかの答えだと思うのです。わたしは小説を書いている時、ある場所にアクセスしている感覚を持っています。自分で最初からストーリーを生み出しているというよりは、完成したものから引き出している感覚があります。自分で書いたものであるのは間違いないのですが、すでに完成している時空にアクセスしているイメージを持っています。

 

「卵が先か、鶏が先か」という言葉と同じですね。おそらく人間の想像力が行きつく先は、時間が存在しない世界だと思うのです。過去も未来も同時に存在している場所にアクセスして、そこから何かを受け取っている。特に秀逸なSF小説を書く人は、そうした能力に長けているのではないでしょうか?

 

そういう意味では、SF小説はタイムマシンのような機能を持っているのかもしれません。起業家はSF小説を読むべきだとベンさんが言っているのは、未来からのメッセージであることを無意識に感じておられるからでしょう。

 

わたしは起業するつもりはありませんが、意識としては起業家でありたいと思っています。ということで遅ればせながら、『スノウ・クラッシュ』という小説を読んでみようかと思っています。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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