SOLA TODAY Vol.62
できる限り海外のニュースを早く知るために、TwitterでBBC やCNNをフォローしています。英語が完璧に理解できなくても、動画や写真を見ればおおよそはわかりますからね。そんな海外のニュースを見ていた先日、アメリカでサイバーテロのような状況が起きていました。気になっていたのですが、詳しい内容が日本語で配信されています。事件が起きたのは今月の21日です。
米国で大規模なDDoS攻撃、TwitterやSpotifyが一時ダウン
攻撃を受けたのは、米国最大級のインターネット管理企業であるDynという会社です。この会社を通じて大勢の人がネットを利用しているので、DDoS攻撃でダウンすることで大混乱となったようです。
どこかのハッカーの仕業ですが、ヨーロッパ等で起きた攻撃と同じマルウェアを使っているので、同じグループの犯行かもしれません。DDoS攻撃というのは多くのパソコンにマルウェアというウィルスソフトを仕込んで、ボットネットとして取り込んでしまいます。ボットネットというのは、ロボットが構築したネット網というような意味です。つまり乗っ取ったパソコン等から自動で大量のジャンクトラフィックを標的に送り込むという攻撃方法です。
シンプルなだけに対応が大変なようです。キャパを大量に広げるか、せっせとジャンクトラフィックを消去していくしかありません。ところが最近はその攻撃が以前に比べて激しくなっているそうです。その理由はIoTです。
IoTというのはInternet of thingsの略で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれているものです。現在のネット環境は、パソコンだけでなくテレビや冷蔵庫等にもネットが接続されています。あるいはスマホ等で連動することで、留守宅のエアコンを操作したり照明を点けたり消したりできます。
一人暮らしの年配の人の状況がわかるように、ポットのお湯を利用したり、最近ではコーヒーを飲んだりガスを使用するとメールで離れた家族に知らせるシステムがあります。そういったものもIoTの一種ですね。
それ以外にもネットで接続しているルーターや、セキリュティカメラ等もあります。ハッカーにしてみれば、マルウェアを送りこむデバイスに事欠かない状況です。パソコンやスマホならウィルスに注意しても、そうしたIoT関連の物には意外と無防備だったりします。自分が何も知らないまま、ハッカー達の犯罪の片棒を担がされていることになりかねません。
かといってIoTの進化にブレーキをかけても意味がありません。便利なものは利用する人が増えるでしょうし、企業だってそのためにどんどん開発を進めていくでしょう。ですからこれからは、ますますこの記事のようなサイバー攻撃が多発する可能性があります。
でもビビっていても仕方ないので、これからはそういう世の中になることを認識するべきなのでしょう。マルウェアを仕込もうとするハッカーたちの手口は巧妙ですが、わたしたちもできる範囲で自衛する意識を持つ必要があります。Windowsのような脆弱なシステムだったら、ウィルス対策ソフトは必然です。最近はMacでもたまにウィルスの報告がありますから、注意が必要です。
何も考えずにメールの添付ファイルを開いたり、IDやパスワードを入力するのは危険です。大金をもらえるというスパムメールを受信して思わず返信するような人は、相当気をつける必要がありますね(笑)
サイトを訪問しただけで取り込まれてしまうウィルスなどもありますから、完璧に防ぐことは難しいかもしれません。でもこれからのネット社会を生きていくのなら、悪質なサイバー攻撃があることを認知して、できる範囲で自分のネット環境を守るという意識を育てるべきだと思います。まずはこの記事のようなことが起きている現実を知ることが大切かもしれませんね。
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