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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.65

現在ネットの記事を賑わしているのは、高樹沙耶さんの大麻所持容疑の逮捕です。世論の反応は「やっぱりね」というものが多く、彼女に関心がないわたしでも特別に驚いたニュースではありませんでした。今年7月の参議院選挙で彼女が訴えたのは医療用大麻の解禁です。それについての記事がありました。

 

高樹沙耶容疑者逮捕、彼女が訴えていた医療用大麻ってどういうもの?

 

ワイドショー等で頻繁に取り上げられているので、ご存知の方は多いでしょうね。医療用に使われる効能としては、末期がん患者の痛みの抑制です。これは実際に効果が確認されているようで、ある程度立証されているとのこと。

 

それ以外には都市伝説的な効能も含めて、医療用大麻推進派はいろいろな利点をあげています。なかにはがんの治療にも効果があるとまで言っている人がいます。さらに大麻そのものを、紙の素材等に利用するメリットも発信されています。

 

そして大麻推進派の当然の結論として、嗜好品として摂取することの安全性を訴えます。過剰に摂取しなければ、覚せい剤等と違って中毒性はありません。そういう意味ではタバコよりも害がないという推進派の理屈も納得できるような気がします。

 

ですから国によっては解禁されているところが増えてきました。アメリカでは連邦法では禁止されています。でも州法ではコロラド州やワシントン州において、医療用だけでなく嗜好品としての利用も問題なし。オランダ、ベルギー、スペインなども、一定の条件下では認められています。日本だって終戦直後までは、まったく問題なく摂取することができました。

 

ただしそうした現状に苦言を呈する人がいるのも事実です。最近の緩和ケアの進歩により、あえて医療用大麻などは必要ないと断言している医師も大勢います。実際に現在でもモルヒネ等が使用されているわけですからね。そして嗜好品としての摂取も、薬物依存への入り口としての危険性が指摘されています。大麻吸引に馴染むことによって、他の薬物への警戒心が薄れてきます。ちょっとくらいなら大丈夫かも、ということで危険な薬物に手を出す可能性があるからでしょう。

 

わたしの個人的な意見を言えば、大麻について賛成でも反対でもありません。わたしの知人がアメリカに留学していた時、大麻を吸引した経験を話してくれたことがあります。一種の共感覚のようになり、音楽が色で知覚できたりするそうです。確かに普段ではできない感覚を体験できるのでしょう。好奇心がないわけではありません。

 

でも日本で大麻の嗜好品としての摂取が解禁になったとしても、わたしは吸引することはないと思います。そのような薬物であれ、アルコールであれ、外部の物質に依存することで自分の脳に快楽体験を残したくないからです。健康を意識してそう思っているのではありません。生理的に嫌なのです。

 

自分が日々生きるなかで幸福感を持つことができなければ、そうしたものは単なる逃避にしかならないと思うからです。辛いことがあるたびにその事実に向き合うことなく、楽な薬物に依存してしまうかもしれません。わたしは自分が強い人間だと思っていませんから、そうした抜け道を作りたくないのです。だから医療用であれ嗜好品であれ、大麻が解禁されるかどうかは、あまり気にしていません。

 

だけど気になるのは、今回の高樹沙耶さんのような派手な推進派の行動です。特にスピ系の人に多いのですが、大麻さえ解禁すれば世界が変わるように訴えている人が大勢います。当然のごとく大麻を禁止したのは、既得権益者たちの陰謀だという説まで登場します。外国では解禁されている国があるのに、日本で解禁されないのは悪質な意図があると訴えています。そういった意見を耳にすると、マジでうんざりします。

 

リンクしたこの記事にも書かれていますが、大麻を解禁している国や州の思惑は税収です。合法化したことによって、アルコールによる税収をはるかに超えた例も出ているそうです。財源不足に悩む自治体にとっては、たいした社会問題にならない程度の薬物ならば、合法化した方がメリットが高いからです。決して大麻の効用を全面的に認めているわけではないと思います。

 

とにかく事情はどうであれ、現在の日本では違法です。高樹沙耶さんが吸引していたかどうかはわかりません。本人は否定しているようですね。でも医療用大麻を合法的に解禁することを求めるのならば、違法的な行為を見逃していた時点でアウトでしょう。吸引用のパイプがいくつもあり、かなり強い成分のある大麻も発見されています。

 

そして同居していた男性もそれを一部は認めています。ですから自分が吸っていたかどうかは別にして、知らないということはあり得ないでしょう。それは合法的に物事を進めるうえで、他の推進派の人に多大な迷惑をかけることになります。立候補してまで訴えるのならば、それなりの行動をしなければダメだと思うのですけれどね。そういう意味では、大きなマイナスの影響を与えてしまったと思います。

 

それでも熱狂的な大麻支持者は、この事件自体が陰謀だと言い出すでしょう。彼女は当局にはめられた、と言い出すだろうと思います(笑) まぁわたしはどちらでもいいですから、好きにしてくださいという感想ですね。話題の事件なので、ちょっと私見を述べてみました。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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