SOLA TODAY Vol.154
自動運転車が話題になって久しいが、人がいっさい運転に関与しない『完全自動運転車』がいつごろ登場するのだろうか?
あなたの予想は3年先? それとも10年先?
ところがある人物が、6ヶ月以内だと明言した!
完全自動運転カーの登場は「6カ月以内」とテスラのイーロン・マスクCEOがツイート
電気自動車メーカーのテスラCEOであるイーロン・マスクは、ボクがもっとも注目している人物。火星への有人飛行を目指して、ロケットを開発して飛ばしているのも有名だろう。
そのイーロン・マスクが、完全自動運転車の登場が「3カ月以内かもしれない。6カ月以内は確実」と答えている。少なくとも2017年の前半には、完全自動運転車が登場すると明言しているのだ。
これはツイートの質問に対して答えたもので、テスラのCEOとして公式に発表されたものではない。でも有言実行で知られている彼が、根拠のないことを言うとは思えない。おそらく、ほぼそのめどが立っているからこその発言だろう。
テスラの最新の電気自動車は、発売前の予約だけで天文学的な数字を叩き出している。現在発売中の車に関しても、ソフトウェアをアップデートすることで、将来の自動運転に対応できるようになっている。それが半自動運転機能を持つオートパイロット。
2017年1月22日にテスラはオートパイロット機能をさらに進化させた「Enhanced Autopilot(エンハンスト オートパイロット)」のソフトウェアアップデートをリリース。高速道路の乗り降りにも自動対応できるようになったらしい。
テスラが公式に発表している自動運転に対する案内を読んでいるだけで、来るべき未来を感じてワクワクしてくる。
「完全自動運転の安全性は一般的な人間のドライバーの2倍以上」
「テスラに乗り込んで行き先を伝えれば、後は何もする必要はありません。何も言わなければ、カレンダーを確認して想定される目的地へ向かいます。カレンダーに何も予定がなければご自宅へお連れします」
こんなことが年内に体験できるかもしれないなんて、凄すぎる〜〜!
これは電気自動車だからできることだろう。PCやスマホと同じで、アップデートに対応しやすい。ガソリンエンジンだと、こうはいかない。これからの自動車は化石燃料を燃やして走るのではない、ということを宣言したようなものだと思う。
自動運転の最大にメリットは、言うまでもなく交通事故を減らせること。ドライバーがあわててアクセルとブレーキを踏みまちがえる、あるいは高速道路を逆走するなんて事故が起こる可能性は、限りなくゼロに近くなる。
でもそれだけではないと思う。自動車メーカーには新しい需要をもたらすだろうし、現在の物流事情に対して大きな影響が出ることが予想される。ネットでの買い物が普通になった現代、それをどのようにして自宅に届けるかが問題になってくる。
そのような課題について、完全自動運転車は大きな貢献をするのはまちがいない。年配の人ばかりが住む集落だって、乗り合いの完全自動運転車タクシーで通院したり、買い物に行くことができる。今のボクたちが想像できないような恩恵がいくつも現れ、経済や社会生活を活性化してくれると確信している。
最終的にネックになってくるのは、法律だよね。先日ベーシックインカムのことでも書いたけれど、最新の社会の流れに対して、行政側がどれだけ規制緩和を進めるかが問題になってくると思う。
アメリカのデトロイトは、完全自動運転車の試験走行がすでに許可されている。それに比べて日本は、一部の地域で試験的に自動運転のバスが走るのを許可されている程度。もちろんん有人であることが条件。
メーカーサイドがどれだけ新しい技術を提供しても、無駄な規制によってその勢いがそがれてしまうのは、なんとももったいない。既得権益者たちを心変わりさせるよう、イーロン・マスクはこうした発言をしているような気がする。
もしかしたら今年中に、誰も運転していない車が走る様子をアメリカで見られるかもしれない。やっぱりワクワクしてくるな〜!
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