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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.310

2017年も後半へ入り、日本は平和な週末を迎えている。だけど地球全体をながめると、それがどれだけ特別なことなのかわかる。

 

あいかわらずテロが続き、戦火が途切れる気配もない。そしてここのところ、中東で大きな動きが起きている。

 

イスラム国象徴の跡地奪還

 

先月の29日、ISと激しい戦闘を続けていたイラク軍が、IS国家の象徴である「ヌーリ・モスク」を奪還したことを発表した。イラクのアバディ首相は「偽りの国家」が終わったと声明を出している。

 

ロシアやアメリカを含めたNATO諸国もISの拠点を空爆して、有力な指導者が死んだことを伝えている。これでISによって起きてきたテロ行為が終焉を告げるのだろうか?

 

ボクはそう思わない。これは新しい始まりだろう。

 

そもそもISは正式な国家ではない。言い方は悪いけれど、テロリストを集めた集団でしかない。だけど国家としての形態を残しているほうが、まだ対応しやすいのではないだろうか?

 

拠点をなくした「偽りの国家」の構成員は、世界に散らばることになる。戦闘にはある程度の兵力が必要だが、テロは単独でもできる。怒りと復讐心に燃えたテロリストが世界中に放たれることによって、さらなる脅威となる可能性が高い。

 

そしてISは拠点をアジアに移しつつある。日本から目と鼻の先にあるフィリピンにおいて、今も激しい戦闘が続いている。フィリピン軍に牙を向けているのは、ISを信奉する組織であり、中東で拠点を失ったISの構成員はアジアに集結しつつある。

 

もしかしたら新しいISの活動拠点は、アジアになるかもしれない。

 

さらにこの集団が持つ恐ろしいテロがある。それは「ホームグロウン・テロ」というもの。

 

このテロはトランプ大統領がどれだけ入国制限をしても防ぎようがない。なぜなら海外から入国してきたテロリストが行うものではなく、自国の人間が起こすテロだから。

 

ISの思想を信奉する人間が、自分勝手に起こすテロ。結果としてその行為をISが追認することによって、組織としてのテロに位置付けられている。最近ロンドン等のヨーロッパで起きているテロのほとんどが、この「ホームグロウン・テロ」だ。

 

日本だってこのテロが起きる可能性が十分にある。ネットというものが存在することで、ISの思想は世界中に発信されている。日本人であっても現状に不満を持ち、社会に対して復讐したいと願っている人間がいたら、テロを起こす大義名分を与えることになる。

 

日本はようやくテロ等準備罪が成立したばかりで、まだ施行されていない状態。日本の新幹線のセキリュティチェックは甘く、簡単に爆発物を持ち込むことができる。ましてや日本人が実行犯なら、防ぎようがない。

 

中東におけるIS拠点の奪回は、どうしても朗報だとは思えない。攻撃は必要だったけれど、少なくともこれで終わったと思うべきじゃない。この報道が、新しいテロ行為の始まりでないことを願うしかない。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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