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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.450

犯罪ニュースを見て、気分がよくなることなんてない。基本的に見たくはないが、小説を書くうえで無視することはできない。だからそれなりに関心を持って情報収集をしているが、できるだけ受け身にならないようにネットの記事を参照にしている。

 

だけど先日、偶然にNHKで座間の凄惨な事件のニュースを見たとき、あまりに驚いて腰を抜かしそうになった。なんと被害者の名前、年齢、そして顔写真が報道されている。あまりのことに、開いた口がふさがらなかった。何を考えているんだろう、と憤りの気持ちでいっぱいになった。

 

そんなボクと同じ感想を持った人は、大勢いたらしい。そして被害者の家族の人も、写真を報道することに対して苦言を呈している。そりゃそうだろう。なぜ被害者の顔をさらす必要があるのか、ボクにはまったく理解できない。

 

報道関係としては、あえて写真を出すことで事件に対する共感を高め、凶悪事件を社会に伝えるために意義あるものになるとのこと。だから苦渋の選択をしたという弁明をしている。果たしてそうなのだろうか?

 

新聞社へ届け! 被害者の顔写真に報道上の価値はほぼないことを示す研究

 

フロリダ大学の研究者たちは、事件の被害者の顔写真を載せることに効果があるのかどうかを、実際に起きた事件を通じて検証している。詳しくはこの記事を読んでもらえばわかるが、結論から言えば、被害者の写真を出すことによる価値はない、という結果が出ている。

 

座間の事件に関して、被害者の家族が申し入れた苦情に対する報道側の回答は、根拠がないということになる。結局は新聞が売れたり、視聴率が上がればいい、というマスコミのエゴしか見えてこない。この記事のタイトルにあるように、マスコミにこの記事を読んで欲しいと思う。

 

事件を報道することは、意義があると思う。犯罪の手口が知られて模倣犯が出る可能性があったとしても、それ以上の価値はあるだろう。だけど被害者の顔写真は必要ない。いや名前さえもいらない。

 

もっといえば、加害者の名前もあえて報道する必要なんてないように思う。年齢や性別、あるいは職業等が分かれば十分じゃないだろうか。経済や政治のニュースとちがって、特定の個人の名前を出す意味がボクには理解できない。AやBでいいのでは?

 

少なくとも凶悪犯罪の被害者に対しては、顔写真の報道を控えるべき。マスコミは自社の利益ではなく、ジャーナリストとしてあるべき姿を自覚して欲しい。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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