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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.511

DNA検査という言葉を耳にしたとき、以前なら自分たちと関係のない小説の世界のことのように思っていた。でも近年になって、そうした検査が身近なものになっている。そして予想されることだけれど、様々な問題を発生させている。

 

かなり疑問を感じる鑑定があるのを知った。

 

父親が誰かによって中絶を選べるとする「出生前DNA鑑定」に懸念

 

妊婦の血液から出世前の胎児の染色体を調べる技術が、以前から話題になっていた。ダウン症等の染色体異常を事前に調べることができるので、生まれるべき命に対する尊厳が損なわれるとして議論されている。

 

だけどその鑑定は、産婦人科の医師の指導によって行われるもので、中絶に対してある程度の抑止力がある。ところがこの記事にある「出生前DNA鑑定」というものは、子供の病気に関するものではない。父親が誰かを調べるために使われている。

 

妊婦の血液と父親であろうと予想される男性のDNAを比較することで、胎児の父親かどうかを判定できるらしい。父親のDNAはタバコの吸い殻や歯ブラシ等で検査可能。つまり夫、あるいは恋人に内緒で検査できるということ。

 

去年の2月の段階で、この鑑定を行っている業者が少なくとも10社も存在するらしい。中絶が可能な妊娠22週前の結果が出るので、子供の父親をたしかめてから出産を決断できる。もし思っていた男性とちがう相手の子供を妊娠していたら、妊婦の意思で中絶できるということ。

 

採血は医師に依頼しなければいけないけれど、産科の医師でなくてもいい。だから出産に関するストッパーが効かなくなる。さらに自分で採血してチェックできる方法も開発されているらしい。こうなると歯止めがきかなくなる。

 

なかにはかなり眉唾な業者があるようで、適当な結果を捏造している可能性も否定できない。そんなことで子供を中絶するかどうか判断するなんて、とても恐ろしいことをやっているような気がしてならない。

 

もし男性が妻の妊娠に疑いを持っても、調査しようとすれば妻の了解なしにはできない。だけど反対に女性が子供の父親を確認しようと思えば、夫や恋人に内緒で行うことができる。なんだかこの点に関してだけでも、モヤモヤが消えないよなぁ。

 

ボクとしてはこういう検査が横行することに賛成できない。胎児の病気を確認するためなら、まだなんとか理解できる。だけどこれは明らかに妊婦の利己的な理由が関係してくる。レイプされて妊娠したわけじゃないからね。誰の子供かはっきりしなマズい行動を取っているから、調べたいと思うのだろう。

 

DNAというのは利用価値が高いと思うけれど、ある程度のコンプライアンスを確立する必要を感じる。野放しにしていると、取り返しのつかない被害が出てくるような気がするなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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