SOLA TODAY Vol.947
ゴールデンウイークの終わりとともに、平成から令和への改元騒ぎも落ち着いた雰囲気になった。新天皇が即位された翌日の一般参賀では、なんと14万人を超える人が皇居に訪れた。すごいよなぁ。
崩御をともなわない即位と改元だったから、お祝いムードがいっぱいでいい雰囲気だった。今後も同様の形で皇位継承が行われたらいいなと思う。
ところがそんなお祭り騒ぎの一方で、こんな集会がひっそりと行われていたらしい。
それは天皇制反対の集会。先日に起きた悠仁親王の机に包丁を置いた事件の犯人も、たしか天皇制反対を表明していたはず。この思想を持つ人たちがいるのは知っているけれど、感覚的に数が減っている印象が強い。
それはボクの思い込みではなく、この記事によると実際に天皇制反対の集会は縮小する一方らしい。天皇制に対する国民感情を好意的に変化させたのは、退位された先の天皇陛下の努力によるものだろう、という記事の内容。
昭和天皇が即位された当時は、天皇陛下は現人神であった。一般の人間は顔を見ることさえできない。そして戦争が始まったとき、天皇陛下の名のもとに大勢の若い命が失われた。
戦後は象徴天皇として昭和天皇は公務を再開されたけれど、天皇制に対する反感は強い。昭和天皇に対して戦犯だという意識を持っている人が多いからだろう。ところが平成の世になって、先代の天皇陛下は象徴天皇としての立場を堅持され、それを国民に表明されてきた。
だから若い世代にも、天皇制が違和感なく受け入れられたのだと思う。今後の皇室のあり方について課題は多いけれど、令和の時代になってもこれまでと同じように天皇制が維持さえていくんだと思う。
だからますます天皇制に反対する人が減ってくるはず。そもそも現状の天皇制に反対している人の論拠が理解できない。過去の戦争責任うんぬんを持ち出したところで、なんの説得力もない。
現代社会において天皇制が存続することに対して、どのような不利益があるのかを少しも語っていない。過去のことを持ち出しているだけで、いま、そして未来への展望がない。天皇制が廃止されることのメリットをまったく提示できていない。それでは受け入れてくれる人が出てこないと思うなぁ。
ボク個人としては象徴天皇としての天皇制が存続することを願っている。ただできることなら、祭祀を取り仕切っていた天皇としての職務は、省略したり、なくすべきじゃないと思う。象徴としての公務も大切だろうけれど、天皇という立場の本来の職務は神事にある。
宗教色を前面に出す必要はないけれど、古来から天皇としての職務の中心がそうした祭祀だったことを忘れてはいけないと思う。ボクは神道を信仰しているわけじゃないけれど、意味のあることだから代々残ってきた儀式だと思う。だから新しい天皇陛下の時代になっても、従来どおり続けて欲しいと願っている。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする