想像を超える世界がすぐそこに
生活のために働かなくていい世界が来ると言われたら、あなたはどう思うだろう?
そんなアホな、と答える人がほとんどだろうね。ところがボクはいつかそうなるだろうと思っている。ある本を以前に読んだことで、条件さえ整えば可能だと感じたから。
ポイントはエネルギー問題。石油等のエネルギーなしでは、ボクたちの生活は成り立たない。食糧生産や市民生活にとって、エネルギーの存在は無視できない。そのエネルギーをほぼ無料にすることができれば、世界の経済構造が激変する。
そうした生活が可能となるバッテリーが考案されている。くわしいことは省くけれど、エネルギーをほぼ無料化できるバッテリーが研究開発されている。ただそれを完成させるためには、スーパーコンピュータによる計算が不可欠になるそう。
ただし現在のスパコンではまだ能力不足。世界最速と言われるスパコンを使っても、そのバッテリーを完成させるためには計算が遅い。そこで期待されるのが量子コンピュータということになる。
その量子コンピュータに関して、驚くようなニュースが入ってきた。
どうやらGoogleが量子コンピュータの実用化を証明する『量子超越』に成功したらしい。今年の9月にイギリスの雑誌が報じている。このリンク先の記事を書いた日経新聞でも独自に調査したところ、驚く結果が出ていたらしい。
なんと最先端のスパコンでおよそ1万年かかる計算問題を、Googleの量子コンピューターが3分20秒で解いた!!!!
近いうちに正式発表されるそうだけれど、この数字はまちがいないらしい。あまりにすごすぎて、ボクはしばらく呆然としてしまった。
現在のコンピュータは『0か1か』という機能で構成されている。ところが量子コンピュータはちがう。量子が粒子でありかつ波の性質を持っているのと同じように、『0であり、かつ1でもある』という機能で動く。だから想像を絶する計算量をこなすことが可能になる。
まだまだ課題は多いだろうけれど、量子コンピュータはこの結果によってSF世界のものではなくなった。この発表は歴史的なものになるはず。
実用化されることになれば、交通渋滞なんて過去の遺物になってしまうだろう。すべての自動車の動きを一瞬で計算できるので、渋滞を解消する方法が瞬時に導かれる。医療分野や先ほど書いたエネルギー分野でも、世界を根底からひっくり返すような技術を誘引することになると思う。
生活のために人間が働いていた時代が、過去のデータを集めたアーカイブにしか存在しないものになるかもね。できることなら、ボクが生きているあいだにそんな世界を見たいよなぁ。
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