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高羽そらさんインタビュー

動物たちの本音が知りたい

我が家の猫は今年の6月で17歳になる。14歳のときに慢性腎不全を発症したけれど、薬のおかげで落ち着いた老後生活をしてくれている。今日は雪混じりの雨が降っているので、コタツにこもっているけれどね。

 

そんなミューナを見ていて感じるのは、老齢による筋力の衰え。少し前まで平気で登っていた場所に飛び上がらないようになった。おそらく失敗したりして、怖い思いをしたのだろう。自分が安全を確認できる高さを選んでジャンプしているように見える。

 

自分の老化を自覚しているとしたら優秀な猫だと思う。人間も歳をとると、うまくできないことが増える。だけど若いころの想いにしがみついていて、なかなかその事実を受け入れられないもの。ただミューナと会話をしたわけではない。彼の本音は聞いてみないとわからないだろう。

 

動物は言葉が話せないので、人間が勝手に解釈するしかない。長年一緒に暮らしていると、おおよそのことはわかる。でもそれは猫の要求であって、本音と合致しているかどうかはわからない。そういえばずっと以前に不思議な猫に出会ったことがある。

 

ボクは18歳のときに大学を中退して家出をした。六畳一間でトイレ共有、そして風呂なしの物件で暮らした。収入はコンビニやスーパーでのアルバイト。だからお金がなくて食べ物に困っていた。

 

そんなある日、アパートのドアの前で猫の声がした。ドアを開けると痩せた猫が悲しそうな様子でこちらを見ていた。ボクと同じく空腹なのだろうと思い、たまたま手元にあった食べ物を分けてあげた。その猫はそれをくわえると、どこかへ走り去った。

 

それから数日後、再び同じ猫の声が聞こえた。そのときは何もなかったので、謝るつもりでドアを開けた。だけど猫はいない。ふと足元を見ると、お頭付きの魚の骨が置いてあった。これはボクの勝手な解釈だけれど、あの猫はこの前のお礼に、自分が食べるつもりだった魚の骨を持ってきてくれたんだと思う。

 

もちろんその猫の本音はわからない。でもそうだとしか思えなかった。猫ではなくワニだけれど、とても不思議な出来事があった。

 

人を襲った…ではなく──溺れた少年の遺体、ワニが家族に届ける「噛まれた跡はない」

 

インドネシアの出来事。4歳の少年が川で溺れた。2日前から行方不明となっていて、捜索隊が川に出て必死で少年を探した。そんなとき、大きなワニが人体をくわえて川を泳いできた。そして捜索隊のボートに遺体を運んでその場を去ったらしい。動画があるらしいので事実だと思う。

 

その遺体は探していた少年だった。少年に噛まれたあとは全くなく、死因は溺死だった。人間がその少年を探しているのを知ったワニが、捜索隊まで運んできたとしか思えなかったそう。過去にも同様な出来事があったとのこと。

 

もちろんワニに殺されてしまう人は大勢いる。だけど不思議なことに、遺体を運んでくるワニが存在するのも事実らしい。もし本音が聞けるのなら、少年を運んだワニにインタビューして欲しい。きっと溺れたことを気の毒に思って、家族の元に遺体を届けようとしたんだと思う。いや、絶対そう。

 

動物たちの本音を知ることができたら、人間との関係をもっと違うものに変えていけるのかもしれない。だけどバッグや財布を作るためワニを殺している人間や、趣味で猟銃を構える人間とは会話しないだろうけれどね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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