老いる意義を感じられる映画
現役の女性歌手で、ボクが最高だと思うボーカリストを3人あげるとしたら。
アリアナ・グランデ、ケリー・クラークソン、デミ・ロヴァートの3人が思い浮かぶ。その3人目のデミ・ロヴァートのニューアルバムが今日の15日にリリースされた。
『REVAMPED』(リヴァンプト)というタイトル。ここのところ、ロック色を強く押し出していた彼女。その想いが強かったのか、過去のヒット曲をロックヴァージョンとして録音し直したアルバムがこの作品。だからロック好きのボクはずっと心待ちにしていた。
もう2度聴いたけれど、予想以上に素晴らしいアルバムだった。彼女のロック魂に満ちた内容で、ようやく本当にやりたいことをやったという雰囲気。というのは最近になってデミ・ロヴァートはマネージャーを変更した。
アリアナ・グランデと同じマネージャーだったけれど、2人同時に契約を解消している。何があったのかわからないけれど、新しいマネージャーとの契約によって今回のアルバムがリリースされた。つまり彼女の意向に沿った仕事なんだろうと思う。
アリアナ・グランデもここのところニューアルバムが出ていない。だけどマネジメントが変わったことで、新しい動きがあるかも。とりあえずアリアナ・グランデはミュージカル出演が決まっている。
ということでデミ・ロヴァートの歌唱力を満喫できるビデオをリンクしておこう。ニューアルバムにも収録されている『Heart Attack』という曲のライブ音源。聴いてもらったら、ボクが彼女を素晴らしい歌手だと言う理由がわかってもらえると思う。バックの女性バンドも含めて、全員がロックしているよなぁ。
さて、映画を観てよく泣くボクだけれど、苦しくなるほど感動して涙の止まらない映画を観た。
2023年 映画#143
『キネマの神様』という2021年の日本映画。当初は主人公のゴウこと円山郷直を志村けんさんが演じる予定だった。だけどコロナを発症されて亡くなったことで、沢田研二さんが代役として出演されている。でもボクは沢田研二さんで正解だったように思った。
2019年時点で78歳のゴウ。博打と酒が好きで、闇金融から借金を重ねているどうしようもない老人。妻や娘に迷惑をかけるばかり。ところが彼は若い頃に映画監督デビューした才能ある映画人だった。そんな二つの時代が交錯する物語で、ボクの琴線に触れてしまう内容。マジでどれだけ泣いたことか。
映画の内容は割愛しよう。比較的新しい作品なので、まだこれから観る人もいるだろうから。過去と現在の配役だけ紹介しておく。
円山郷直(主人公):沢田研二(現在) 菅田将暉(過去)
円山淑子(郷直の妻):宮本信子(現在) 永野芽郁(過去)
寺林新太郎(主人公の親友):小林稔侍(現在) 野田洋次郎(過去)
先ほどの写真に写っているのは過去の3人。映画の冒頭で現在のゴウが出てきた時、気持ち悪い嫌な老人という雰囲気だった。だけど過去のゴウを見ることで、緻密な演技に支えられていたことがわかる。さすが山田洋次さん。
現代の3人も良かったけれど、若い頃の3人が素晴らしい。菅田将暉さんは天才的な演技だし、永野芽郁さんはとにかく可愛い。野田洋次郎さんの融通のきかない雰囲気も最高だった。
とにかく老いることは辛いけれど、決して悪いことばかりじゃないという物語。若い頃のいくつもの後悔や葛藤を胸に抱えながらも、それを乗り越えようとして必死で生きている。そんな姿に涙を流さずにいられなかった。もう一度観たいと思う秀作。映画愛にあふれた素晴らしい作品だった
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