善意の恐怖
明けましておめでとうございます!近畿は今日梅雨明けしました。いよいよ夏本番ですね。
ということで、昨日撮影した夏らしい花の写真をアップしました。今日の神戸は朝からいい天気ですので、行楽地は賑わっているでしょう。
でも心配なのは水です。今朝もニュースで報道していましたが、神戸や大阪は平年の半分の雨量だそうです。いつもなら梅雨の末期に雨がよく降るのですが、先日の台風に梅雨前線が押しやられたままですから、雨らしい雨が降りませんでした。もう少し雨が降って欲しいと願っています。
さて今日のブログのタイトルは、以前のブログでも書いたことのある内容です。この善意の恐怖というものは、心理学的にも有効性が認められているものです。人間の思考停止を促進して、正常な判断を阻害させてしまいます。
私は過去に様々な職業を経験していますが、最も辛かったけれど、最も勉強になったのが飛び込み営業の仕事です。そのときに上司から教わったのが善意の恐怖でした。相手に善意の恐怖を与えることで、契約をしたいと思わせるように誘導するのです。
相手のことを全面的に受け入れるような素振りを見せつつ、目につけたある一点を浮き彫りにします。
「とても素晴らしい!完璧ですね。でも、この○○が気になります。これを放置しておくととんでもないことになります……」というような要領です。善意を装いつつ相手の致命的なポイントを一つだけ指摘します。これは明らかな悪意ですね!
実はスピリチュアルの世界も、この善意の恐怖が横行しています。宗教や占いを利用することで、相手を誉めつつズトンと落とします。このままでは命に関わるとまで言い張ります。そして高額な壷や印鑑を購入させたり、自分の宗教団体に入信させたりします。一種のマインドコントロールですね。
相手のことを思いやって「愛」を言葉にしながら、「恐怖」を植えつけるやり方です。そんな恐怖から逃れたいと思う人は、思考停止して相手の意のままになってしまいます。このままではアセンションできない、地球は滅亡する、悪霊に憑依される等……。キリがありませんね〜〜〜
こういった善意の恐怖の被害に合いやすい人には共通点があります。それは心にそうした恐怖を持っているということです。普段は意識していなくても、そうした悪意を持つ人によってその恐怖が引き出されてしまうのです。
引き寄せの法則や願望実現にハマりやすい人は要注意ですよ。起きて欲しい現実を望んで意図するということは、同時に起きて欲しくない現実を具現化しています。それが恐怖の源になる可能性があります。あぁ、こうなったらどうしょう……と思うことは、こうなって欲しいの裏返しなのです。
自分の望むことであれ望まないことであれ、起きる現実をありのまま受け入れる姿勢が大切です。何かを避けようとするのではなく、何があっても受け入れる思いが力になります。その力を身につければ、いいことが起きても執着せず、望まないことが起きても淡々と対処できるようになります。
意図することが悪いと言っているのではありません。とても大切なことです。でも起きることは、どうしても起きるのです。自分の望まない出来事でも、自分を大きく変化させる貴重な機会かもしれません。勝手な思い込みで起きる出来事を分別すると、大切なチャンスを逃してしまうかもしれませんよ〜!
「あっ、それは大変だ!気をつけて意識しなければ……」と一行前の文章を読んで思ったあなた。
善意の恐怖の被害に合う可能性が大ですよ〜〜〜 ○○しなければならないという思いに、その恐怖が迫ってきますからね!
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。