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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.48

ガストンさん、前回に教えていただいた「大死」について、日々意識するようにしています。でも同時に「自我」の強い抵抗も感じるようになりました。

「その抵抗感を大切にすることだな。抵抗がないのは「自我」に惑わされているということだよ。死に物狂いで「自我」が抵抗をするよう、自分の意識を追い込むことが肝心だ」

えぇ、そうですね。抵抗があるからこそ、新しい世界が開けてくるような気がします。

「古代から人類は永遠の命を求めてきた。不死というのは世界中の金銀財宝を手にしても得ることはできない。そして永遠の命を手にいれるために、「自我」の死が必然だというパラドックスに苦しむことになる。自分が必死になって守ろうとしているものを手放すことで、ようやく手にすることができるのだな」

「自我」が永遠を求めようとすると、「自我」の死が必然となる。前回に出てきた「観想の眼」が必要となるパラドックスですね。「肉体の眼」や「心の眼」では理解することができない。

「理解ということは、まさしくそういうことだ。自分の知らない言語が理解できないのと同じで、使っている「眼」によって見えるものが違ってくる。芸術を例にあげるとわかりやすいだろう」

芸術作品に3つの「眼」が含まれているということですか?

「絵画でも、小説でも、ダンスでも、全ての優れた芸術にはそれらの要素が同時に存在している。「肉体の眼」で見れば、何が見える?」

あぁ上手い文章だなぁ、綺麗な絵だなぁ、すごいダンスだなぁと感じますね。

「それを「心の眼」で見たとしても、同じように自分の自我の範囲でしか理解できない。いい悪い、好き嫌い、という個人の二元化された判断によって芸術が鑑賞されるだけだ。だが優れたアーティストは「観想の眼」でしか見えないものをそこに仕込んでいる」

それを見るためには「観想の眼」が必要だということですね。

「その通り。二元化を超越して作品を創造したアーティストの作品は、特定の人間の判断や価値観を超越している。それはアーティストが「観想の眼」で創り出したからだ。そしてその作品を「観想の眼」を通して見るものには、全て等しく同じメッセージを受け取ることができる。そこには絶対的な言語が存在するのだよ。それこそが真の芸術と言える」

美術館に行って作品を鑑賞しても、自分がどの「眼」を通して作品を見るかによって受け取るメッセージが違ってくるのですね。「観想の眼」を活性化させて、そこにある普遍的なメッセージを受け取れるようになりたいです!

「いいことだ。そこには全く同じメッセージが流れていることに気づくだろう。そして表現者たるものは、「観想の眼」をもって作品を創るように心がけるべきだ。芸術というものは、表現者と鑑賞者の共同作業だ。そこに介在するのが「観想の眼」ということだな」

はい、私が文章を書くときには、そのことを忘れないようにします。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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