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高羽そらさんインタビュー

わたしの不思議体験 Vol.12

テレビはオカルトによく利用されます。映画の『ポルダーガイスト』や『リング』ではテレビが効果的に使われていますね。

そんな恐ろしいテレビではありませんが、私は不思議なテレビを持っていました。

外国語大学を中退して家出をした私は、翌年再受験をしました。現在のセンター試験ではなく、共通一次試験と呼ばれていた時代です。岐阜大学の獣医学科を受験しましたが、見事に玉砕!滑り止めである石川県立大学の畜産科に入学しました。当時は短期大学でしたが、現在は四年制の大学になっています。

金沢市の隣町にある松任市(マットウ)に寮がありました。二階建てのかなり古い寮で、トイレは汲み取り式。そのトイレは廊下の奥にありますが、電気はろくにつかないし、気味悪くて、寮全体がお化け屋敷のような場所でした。だけど京都でも同じようなアパートで一人暮らしをしていましたから、たいして気になりませんでした。

石川県に引っ越した時、交際していた彼女の家から古いテレビをもらいました。白黒のテレビで、室内アンテナで見るものです。その当時でも白黒テレビを見ている人はほとんどいなかったはずですから、かなりの骨董品ですね。でもテレビがあるだけ嬉しかったです。

ある日の夜、友人と二人でそのテレビを見ていました。バラエティ番組でして、二人で大笑いしながら見ていました。ところがお腹が空いてきたので、テレビの続きは気になりましたが食料を調達することにしました。寮のある場所はすご〜〜〜〜い田舎です。最寄りの駅まで歩いて1時間。ですから友人のバイクに二人乗りして、駅近くまでほか弁を買いにいきました。

およそ1時間くらいで寮に戻ってきたと思います。さっきの番組の続きを見たかったなぁ、と言いながら弁当を食べていました。そして何気なくテレビをつけてチャンネルを回していると(本当にチャンネルを回すテレビです)、先ほどまで見ていた番組が放送されています。それも弁当を買いに行く前に、二人で見ていた場面でした。

「めちゃラッキーやんか!きっと何か臨時ニュースがあって、放送時間がずれ込んだのかもね」と、あり得ない都合のいい解釈をしていました。だって完全に予定の放送時間を過ぎているからです。そして二人で最後まで楽しく番組を見終わりました。ところが……。

番組が終了した直後に、テレビは「砂の嵐」。不思議に思ってチャンネルをを確かめると放送を受信しないチャンネルだったのです!

二人で大騒ぎになりました。いったい何が起こっているのかわかりません。本来その番組を放送していたチャンネルは、次の番組を予定どおり放送しているのです。私たちはパニックになりました。ところがそのテレビの異常さは、それだけではありませんでした。

私は京都に彼女がいて、遠距離恋愛でした。月に1度くらいのペースで、土曜日の夜行列車で京都に向かい、日曜日の夜行列車で金沢に戻ってくる生活をしていました。その日曜日の夜に、どうしても観たいアニメの映画をやっていたのです。観たいなぁと思いましたがビデオデッキなど普及していない時代ですから、諦めるしかありません。いつも通り月曜日の早朝に寮へ戻りました。

そして何気なくテレビをつけると、そのアニメが放送されているのです。チャンネルを確かめると「例の」電波を受信しないチャンネルでした。そこであることに気がつきました。このテレビ、もしかしたら私が観たいと思った番組を、時間を超えて見ることができるのではと思ったのです。

そこで友人を交えて実験してみました。正午に始まる番組を観たかったので、そう念じてみました。そしてその日の講義を終えて寮にもどって、そのチャンネルをつけてみました。すると、予想通りにその番組を見ることができたのです!友人達は幽霊テレビだと言ってビビっていました。

いつも必ずというわけではありませんが、その後も何度か同じことがありました。ビデオのない時代に録画放送を見ることができるなんて。そしてある日、観たかった番組を見せてくれたテレビに話しかけてみました。何となくそうしたかったのです。

「いつもありがとう」

私がそう声をかけると、テレビ画面いっぱいに「ニコちゃんマーク」が映し出されました。テレビが返事をしたのです。それだけでもビックリ!

それから「ニコちゃんマーク」が4分割、そして16分割して、やがて消えていきました。テレビが不思議な映像を見せてくれたのはそれが最後でした。あのテレビはいったい何だったのでしょうね? 私が卒業する時にテレビは研究生として大学に残る隣の部屋の友人に譲りました。卒業してから訊きましたが、別に普通のテレビだったそうです。ハードディスクに録画できる現在では体験できないような、不思議なテレビでした!

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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