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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 3.9

「スピリット」は現前しているすべてである、とウィルバーは語ります。そして目指すべき梯子の最上段であると同時に、その梯子を作っている木でもある、と説明しています。ではどうすればその「スピリット」を知ることができるのか?

 

すべてに現前している「スピリット」だが、私たちはその最上段を知る必要がある、と彼は言います。最上段にのぼって初めて、梯子のすべてが「スピリット」という木でできていたことがわかる、と述べています。そのパラドックスについて、ある禅の教えを例にあげています。

 

『「スピリット」に到達する修行があるとする。では、その修行の完成は「スピリット」の破壊を意味するであろう。しかし修行をしなければ、無知のままである』

 

深い言葉です。そして見事なパラドックスです。「スピリット」への到達の完成は、その破壊を意味する。しかしそこへ行こうとしなければ、何も知ることができない。ウィルバーの言葉を見てみましょう。

 

〜以下抜粋。

 

内在という側面から見ると、「スピリット」はシンプルに「ただ、ある」。超越の側面から見ると、「スピリット」は進化し、包括する。全顕現世界から見れば、そのすべてはしっかりと「スピリット」に根付いているが、同様にそれ自身、「スピリット」として目覚めようと、もがいている。それは時間の悪夢のなかから起き上がって、永遠のなかに力強く立とうとする。この成長と発達への苦闘が、進化である。

 

個人としては、意識の成長と発達であり、それは意識における宇宙的な進化の展開である。進化とは、「スピリット」が「スピリット」へ向かう、「スピリット」としての運動である。個人においては、それは至高のアイデンティティへの意識の復活である。そのアイデンティティは、はじめから、ずっと現前していたのだが、顕現によって、あるいは梯子段の低いところからの眺めによって、ぼんやりとしか見えていなかったのである。

 

存在の梯子段を上るにつれ、「スピリット」は「それ自身」を「スピリット」として見始める。「それ」が「それ」でない時はかつてなかったし、「それ」が「それ」でないところは、どこにもないとわかる。その時、梯子段はその役割を終えて投げ捨てられる。そして人は、そのすべてのプロセスで、何も新たに獲得したものなどないと理解するのだ。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『意識のスペクトル』より。

 

とても重要なことが書かれている文章です。わかる人にはわかるはずです。

 

我々人間は、時間の悪夢のなかから起き上がろうともがいている「スピリット」であり、「スピリット」として目覚めようとしている存在です。

 

しかし梯子段の下では、自分が「スピリット」であることがはっきり見えない。だから梯子段の最上段まで上る必要がある。そして最上段に至った瞬間、その梯子段そのものが消えてしまう。そこでようやく、最初から「スピリット」だけしかなかったことに気づくのです。すべては一つだった、と。

 

何度も読み返すべき文章ですね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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