メチャ気になる Vol.43
イノベーションというのは、従来の仕組みをぶち壊すことによって爆発的な進化を遂げます。そんな可能性を感じさせる記事を読みました。
まだ確定情報ではありませんが、あの掃除機で有名なイギリスのダイソンが、電気自動車の開発を進めているようです。ガーディアン紙によると、イギリス政府も公的資金を導入してバックアップ体制を取っているとのこと。
その根拠として、バッテリーを開発しているアメリカの会社を子会社したことが挙げられています。それによって新たな雇用を生むという予測もされています。性能の良し悪しは別にして、ユニークなデザインで有名なダイソンです。羽根のない扇風機がその典型例ですね。もしこれが事実だとすれば、他社とは違ったデザインの電気自動車が登場するかもしれません。
私がこのニュースを読んで感じたのは、最初に書いた従来の仕組みをぶち壊すということです。今や自動車業界には激震が走っています。Googleが自動運転の車を開発していますし、AppleもApple Carの開発を急いでいるようです。アメリカでは電気自動車といえば、あのイーロン・マスクというカリスマが経営するテスラモーターズが業界を牽引しています。
つまり従来の自動車業界で名前を連ねていた会社が、後手を取っている状態です。それはなぜか?
肥大化しすぎて、従来の仕組みから脱却できないからだと思います。過去の自動車会社が水素を使った燃料電池の車を開発しています。水を使って走ることができるわけですから、エコであることは間違いないでしょう。でも彼らが最も意識しているのは、既存の工場の体制を引き継げるものです。エンジンというものを維持することで、既得権益を守ろうとしています。
ところが電気自動車はバッテリーを使ってモーターで動きます。ですから他の業界が手をつけやすい。Googleしかり、Appleしかり、そしてこの記事のダイソンもそうです。既存のシステムに依存することなく、新しい自動車を開発することができます。
さらにバッテリーは日々進化しています。別の本で読みましたが、ガソリン車と変わらない距離を走れるだけのバッテリーが実用化目前だそうです。充電に関しても、わずか数分で完了することが可能になりつつあります。近い将来、何時間もかけて車を充電する必要がなくなってきます。
自動運転は電気制御ですから、ますます電気自動車に最適です。そして車のバッテリーの容量が拡大すると、運転しない時に家庭の電気としても使用できます。蓄えた電気を有効利用することが可能になります。こうしたことが、本来のイノベーションの姿でしょう。
このニュースを読んだ時、いよいよ来たな、と感じました。早い者勝ちですからね。これから先はシェアの時代になると思います。車は個人が所有するものではなく、他人と共有して利用するようになる。電気自動車はそうしたニーズにマッチしやすいと思います。何年か先の未来では、ガソリン車に乗っているのはマニアだけになるかもしれませんね。
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