SOLA TODAY Vol.206
スマホのヘビーユーザーにとって、気になるのは充電。昨今では、携帯用のバッテリーを持ち歩いている人が多いと思う。
だけどそれほど電池を使用しない、という人も同じくらいいるはず。だから両者で電気をやり取りできたら、かなり便利だろう。
そんなSF映画のようなことが、どうやら実際できるらしい。
米国特許商標庁のサイトによると、SONYが3月2日付けで「NFC(近距離無線通信)におけるデータと電力の送受信法」という特許を出願していることが明らかになった。
これだけ読むとなんのことやらわからんけれど、その特許出願には2台のモバイルが、電気のやり取りを無線で行なっている図が掲載されている。近い将来、友人のスマホから無線で電気を借りることが可能となりそう。
記事によると、電力用とデータ用の2種のアンテナが付いていて、双方向に通信することで電力の送受信が可能になっている。特定のグループで構成される受信システムとなっているので、グループ外の人間に電力を盗まれることもない。
確かにこれは便利。スマホの無線充電は、次のiPhoneには搭載されるだろうとの噂が出ている。だからSONYのXperiaあたりは、このような電力の送受信をAppleに対抗するために打ち出してくるのかも。
家族や友人と外出しているとき、同じグループに登録しておけば電気を借りることができるんだよね。携帯ショップがないような郊外で遊んでいるときなんか、便利だと思う人は多いはず。
このシステムが素晴らしいのは、スマホだけに特化しているのではないこと。
自宅の家電製品を同じグループとして登録することが可能。ひとつのコンセントだけで、すべての電化製品の電力を無線で共有することができるらしい。
それはつまり、あの長くて邪魔になる電気コードが家からなくなるということ。それはめちゃ魅力的だなぁ。Wi-Fiが主流になったことで、パソコンから無駄なコードがなくなった。これで電力まで無線で共有できれば、さらにコードを減らすことができる。
そうなると家電メーカーは、一気にIOT商品を前面に打ち出してくるだろうね。すべての電化製品がネットに繋がり、電力も無線で共有できるようになるかもしれない。
過去の輝きを失いつつあるSONYだけれど、まだまだ高いポテンシャルを持っているよね。早く実用化されるといいなぁ。
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