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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.217

先日、登山講習中の高校生が雪崩に巻き込まれて亡くなるという痛ましい事故があった。

 

引率の先生の判断にミスがあったのではないかと、過失致死の疑いで捜査も行われている。そうなるのは仕方ないかもしれない。ところがこの事故を受けて、高校生の登山講習をやめようという動きが全国的に出ているらしい。

 

やっぱり来たか、とボクの予想どおりだった。日本人の意識に巣食っている「ゼロリスク」の根は深い。このようなことが起きるたびに、そう感じてしまう。

 

ゼロリスク信奉者は、リスクが存在しないことが正しい、と思い込んでいる。ある意味宗教団体の信者と同じ。

 

そもそも登山というのはリスクがあって当然。むしろそのリスクがあるゆえ雪山に登る。

 

人間は『今』という瞬間に存在するとき、本能的な喜びを感じることができる。判断ミスが命取りになるような雪山登山は、常に『今』に集中する必要がある。それはリスクが存在するからであって、ゼロリスク状態で安全が確保されていたら、『今』を感じることはできない。

 

雪山登山が法律違反にでもならない限り、山に向かう人を止めることはできないだろう。だったらそのリスクに対して、きちんと対処方法を教えるべきだと思う。痛ましい事故が起きたからといって、すべての講習をやめてしまうことはデメリットのほうが多いはず。

 

要するに登山というものは、自己責任の占める割合が大きいということ。そのことをある自治体が新しい条例で示している。

 

登山者ヘリ救助、埼玉県が有料化 全国初、条例成立

 

埼玉県内の山で遭難した場合、防災ヘリコプターでの救助を有料化するという条例が全国初で成立した。基本的に5万円という手数料で、1時間あたりのヘリの燃料費に相当するとのこと。だから救出時間の多さによっては、料金が変わってくる。

 

この条例に対して、登山を有料化するのか、という反対の声があがったらしい。でもボクは、その反論はおかしいと思う。

 

遭難事故が起きないように、リスク管理をするのが登山者の義務ではないだろうか。もちろん想定外の事故が起きる場合はあるだろう。だけど自己責任意識を高めることで、防げる事故は多いはず。

 

ボクは埼玉県の判断に全面的に賛成。登山にゼロリスクはありえないということを周知させるためにも、効果的な条例だと思う。

 

準備不足や甘い考えで山に入ることで、大勢の人に迷惑をかけることになる。そのことを意識させるだけでも、このような条例が全国的な動きになればいいなぁと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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